2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

関西初「ボーイング737MAX」操縦体験 週末予約ほぼ100%、人気の理由は?(3/4 ページ)

大阪・なんばにオープンした関西初「ボーイング737MAX」操縦体験ラウンジ。週末予約ほぼ100%で、旅行者やビジネスパーソンに人気だ。シミュレーターを設置することで、どんな狙いがあるのかというと……。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

週末中心に予約が好調

 開業から約1カ月が経過したが、シミュレーターの利用状況は好調だ。具体的な利用者数や稼働率は公表していないが、週末はほぼ満席状態だという。「シミュレーターの潜在的な需要は想定より高かった」と伊藤氏は手応えを語る。

 好調の理由として、関西で唯一体験できる最新機種・ボーイング737MAXの希少性がある。また、体験者のほぼ全員が緊張から笑顔で終えることから、スタッフによる本格的なサポートも満足度向上に貢献しているようだ。

photo
オープンから1ヶ月の利用者数は想定以上

 実際に利用した人からは「想像していた以上にリアル」「人生で一度は飛行機を操縦したかった」など、好意的な意見が寄せられている。

 予約の関係で実際の操縦はできなかったが、筆者もシートに座り操縦桿(そうじゅうかん)を握ってみた。ベルトサインを知らせるボタンを押すと、聞き慣れた音が鳴り、機内にいるような感覚を覚えた。こうした本格的な設備が、利用者の高い満足度につながっていることがうかがえる。

photo
操縦桿を握るだけでも臨場感を得られる

 夏休み以降、航空業界を目指す学生の利用も増えている。ある高校2年生は、受験前の最後の夏休みに北海道から母親と来店。スタッフから航空業界の情報を詳しく聞き、勉強すべき内容をメモして帰ったという。

 こうした対応ができるのも、元CAやパイロットライセンスを持つスタッフなど、航空業界の経験者や志望者が在籍しているからだ。単なる体験施設にとどまらず、未来を担う世代の航空業界への関心を高める役割も果たしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る