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逆ギレを繰り返す「モンスター部下」に、上司が今すぐ使える“ウマい”切り返しとは?(4/4 ページ)

もしあなたの部下が、突然モンスター化してしまったら……。逆ギレばかりしてきたり、指示を無視したり、手に負えなくなってしまったらどうすればいいのだろうか。今回の記事では、部下がモンスター化してしまったときに有効な“うまい切り返しのフレーズ”を紹介する。

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(a)軽いフレーズを入れて方向転換する

 言葉の前に軽いフレーズを入れることで、話題を転換する準備を相手に伝え、スムーズに会話を切り替えます。

「それとは少し別の観点から考えたいんですが、次にこれについてどう思いますか?」

「少し視点を変えて、Aという着眼で話を進めてもいいでしょうか?」


(b)相手の意見に対して軽い反応を示してから転換する

 相手が何か重要な意見を言った後、その意見に軽く反応してから話題を転換します。これにより、相手に対するリスペクトを示しながら、会話を流れの中で自然に変えることができます。

「その意見、確かに重要なポイントですね。ただ、少しだけ視点を変えて、こちらの部分について話しませんか?」


(c)感謝と共に転換する

 相手の意見を尊重していることを示すために、感謝の意を述べた後に次の話題に移る方法です。相手に悪印象を与えることなく、話題を切り替えることができます。

「その点についてのご意見、非常に参考になりました。次は、これに関連する別の点について話してもよいですか?」

「そのご指摘はとても有益です。ありがとうございます。さて、次に進んで、こちらの問題に取り組みましょう」


(d)筋を戻す

 なかなか転換しないときは、論旨の逸脱を指摘して、話の筋を戻します。

「過去の話をしているのではなくて……今起きている話をしたいのですがいかがでしょう」

「今の回答は、こちらの話の答えになっていませんよね。で本筋に戻しますが」


(e)心地よく距離を取る

 自分の時間を大事にしていることを伝えることで立場を尊重してもらえるように仕向けます。

「今日は少し自分の時間を確保したいので、また後ほどお話しさせてもらえますか?」

「今は少し1人で考えたいので、また後でお話ししますね」


(f)主語を自分から相手にする

 怒っている人が「相手」だとしたら、それに困っている人を「自分」にしない手段です。怒っている人を主語にして、なだめている人を自分にします。

「まあ、また、冷静になってくださいよ」

「〇〇さん、怖いですよ、そんなにムキにならないでください」

※相手がヒートアップしているときや冷静にさせるときに有効です。


加藤京子

H・Rサポート、株式会社クレドコラ(credocara)代表

青山学院大学文学部フランス文学科卒業

日商岩井株式会社(現 双日株式会社)入社

1998年社会保険労務士資格取得、2000年独立開業〜現在 H・Rサポート(港区西新橋にて社会保険労務士事務所経営)

2004年研修講師として活動開始し、管理職選抜・昇格審査事業の一環として、部下育成の相談( 面談)を受託。年間約100日(20年間)、約20,000人対応。現在、研修講師および人材アセスメントのチーフコンサルタントとして活動中。

著書に『Z世代に嫌われる上司 嫌われない上司』(ぱる出版)がある。


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