逆ギレを繰り返す「モンスター部下」に、上司が今すぐ使える“ウマい”切り返しとは?(3/4 ページ)
もしあなたの部下が、突然モンスター化してしまったら……。逆ギレばかりしてきたり、指示を無視したり、手に負えなくなってしまったらどうすればいいのだろうか。今回の記事では、部下がモンスター化してしまったときに有効な“うまい切り返しのフレーズ”を紹介する。
(a)「ただし」や「その前に」という言葉を使って話の焦点を戻す
「ただし」「その前に」「一度整理して」という言葉を使うことで、会話の流れを一時的に止め、話題を元に戻すことができます。問題点や重要な事柄に再度焦点をあて、話の方向性を修正していきます。
「ただし、この点に関してはもう少し考慮する必要がありそうだね」
「その前に、この課題について明確にしたいことがあるんだけど」
「今一度、この部分に戻って、どの方向が最適かを考えましょう」
(b)「戻るとすれば」や「元に戻すとすれば」という言葉も有効
この表現を使うと、軌道を元に戻す意図をはっきりと伝え、自然に話題を修正することができます。
「さっきの話に、戻るとすれば、私たちが最初に話していた目標はこういうことだっけ」
「元に戻すとすれば、最初に提案した内容の件だけどね……」
「重複するけど」
(c)「まず」や「重要なのは」で主要な点を再確認する
話が進む中で重要な要素が見落とされそうになった場合、「まず」「重要なのは」「確認したいのは」などを使って、その部分に焦点をあてていきます。このフレーズを使うと、自分の行きたい方向に誘引できます。
「まず、目指しているゴールを再確認しましょう」
「重要なのは、私たちがどのように実行に移すかという点です」
「確認したいのは、リソースの配分に関して、です」
(d)「その点については後回しにして」で話の序列をつける
特定の議題が今は適切でない場合、またはそれが議論の中心でない場合には「その点については後回しにして」という表現を使うことで、会話を今一度整理し、重要な点に焦点を合わせることができます。
「その点については後回しにして、今はこの問題を解決しましょう」
「その点は後ほど詳しく議論しましょう。次のステップに進みます」
(e)「今のところ」や「現時点で」といった時間軸のワードを使う
時間軸を使って現在の状態を強調することで、進行中の問題に注力することができ、過去や未来の話題を一時的に避けることができます。これにより、今必要な対応や決定を優先することができます。
「現時点では、スケジュール管理が最も重要な課題です」
「今のところ、次に進むためにはこの問題を解決する必要があります」
(f)「簡単に言うと」「要するに」という表現を使って要約する
議論が長引き、話が逸れた場合、簡潔に要約して「本題に集約する」方法も有効です。これにより、過去の議論を振り返り、相手が共通の認識を持ちながら、次のステップに進むことができます。
「簡単に言うと、この提案は双方にとってのメリットが大きいということです」
「要するに、私たちはこの問題を効率よく解決する必要がありますね」
関連記事
「管理職になりたくない」 優秀な社員が昇進を拒むワケ
昨今は「出世しなくてもよい」と考えるビジネスパーソンが増えている。若年層に管理職を打診しても断られるケースが見受けられ、企業によっては後任者を据えるのに苦労することも。なぜ、優秀な社員は昇進を拒むのか……。
「管理職辞退」は悪いこと? 断る際に重要な2つのポイント
昨今「管理職になりたくない」「管理職にならない方がお得だ」――という意見が多く挙がっている。管理職にならず、現状のポジションを維持したいと考えているビジネスパーソンが増えているが、管理職登用を「辞退」するのは悪いことなのだろうか……?
指示ナシ組織で中間管理職を救え! 「忙しすぎ問題」の背景に2つの元凶
「管理職じゃないし……」視座が低い部下 リーダーシップを育む3つのポイント
ビジネスパーソンの多くは、「言われたことを全うする」、フォロワーシップの意識を持っていると思います。自身が管理職やリーダー層でない限りは、リーダーシップを身に付ける必要はないのでは? と考えている方も多いかもしれません。
窓際でゲームざんまい……働かない高給取り「ウィンドウズ2000」が存在するワケ
「ウィンドウズ2000」「働かない管理職」に注目が集まっている。本記事では、働かない管理職の実態と会社に与えるリスクについて解説する。
