「手っ取り早く教えろ」と詰め寄る部下 上司のあなたはどうする? 押さえるべき4ステップ(2/4 ページ)
それ、手っ取り早く教えてもらえませんか、と詰め寄る部下がいて、困っています。
学習のスタイルが変化しました
従来の「経験を積み重ねて学ぶ」より、「必要な部分を必要なときに素早く学ぶ」スタイルを好むようです。答えを求めればインターネット検索で簡単に見つかる時代ですので、本当に必要な情報を最速で取得して最適化することが当たり前なのでしょう。
断片情報を効率的に入手し、それらを活用することで問題を解決するスキルを磨いてきたため、手っ取り早く必要な部分だけ教えてもらうことを好みます。
耐える力が不足している可能性があります
「時間をかけてじっくり学ぶ」「じっくり問題に向き合う」等の耐性が不足しているようです。長期的な努力より、目先の成果を重視する傾向が強いため、「長時間かけて学ぶ」というプロセスに対して、フラストレーションを感じやすいです。
成功事例を目にすることが多いです
SNSやメディアで「すぐに結果を出す人」がクローズアップされています。同年代の活躍を見ながら、「早く学び、早く成功する」ことへの憧れの念を抱きます。ですので、「まずはやってみましょう」を嫌います。「失敗したくない」「早く一人前になりたいのに」という焦りが高じます。
少し横道に逸れますが、例えば、ゲームの攻略方法について、です。
ゲーム攻略方法と仕事の覚え方には共通点があります。例えば、目標設定、ステージをクリアする、ルールを守る等です。そして、若者世代は、その攻略方法を「知っている人がいたらシェアしよう」「有益な情報はどんどん広めよう」というスタンスです。
攻略法をみつけたのにシェアしない人は、「なぜ秘密にするの? 広まったら困るの?」となります。一瞬で分かる情報を、長時間かけて試行錯誤する意味は「ない」と感じるからです。確かに、わざわざ正解を遠ざけて、連敗する必要はないと考えるのも一理あります。
彼らにとって、年配者の上司たちは、攻略本がない時代のゲームをやっている人たち、あるいは、攻略方法をみつけても教えてくれない人たち、であり、つまりは、「古くてコスパの悪い人たち」です。上司から見て、若者が「合理的」と映るのは、ゲームのやり方一つとっても、「効率を重視する文化」が背景にあることがよく分かります。ここで、お互いの「スタンダード」がずれているのが分かります。
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