2015年7月27日以前の記事
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「AIに代替されないスキル」を持つエンジニアを見抜く方法は? 必ず聞くべき「6つの質問」(3/3 ページ)

生成AIの台頭は、エンジニアリングの現場にとどまらず、エンジニアの採用領域にも影響を及ぼしています。本稿では、企業と求職者の双方の視点から、生成AI時代におけるエンジニア採用について考察していきます。

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企業全体で一貫した視座と評価軸を持つ

 生成AIの急速な進化は、エンジニア採用市場に大きな変化をもたらしています。これまでの採用が「スキルが豊富な人を見つける」ことに主眼を置いていたとすれば、これからは「そもそもどんなスキルが必要か」「そのスキルはAIに代替されるものか」という問いから再設計する必要があります。

 そしてこの転換期において、改めて浮き彫りになるのが「人にしかできないこと」の価値です。生成AIは、定型的・反復的な作業や膨大な情報処理において高い能力を発揮します。その一方で、曖昧な状況下での判断力、利害関係者間の調整力、複雑な課題を言語化してプロジェクトを前進させる力など、人間特有の高度な知性や感性の重要性はますます高まっています。

 企業がIT競争力を維持・強化するには、こうした「AIに代替されない価値」を見極め、評価し、育成していく姿勢が不可欠です。そのためには、採用担当者だけでなく開発現場や経営層も含めた共通の評価基準のすり合わせが重要です。企業全体で「人にしか担えない価値」を共有し、一貫した視座と評価軸を持つことが、今後のエンジニア採用における競争力の鍵となっていくでしょう。

著者プロフィール:芦野成則

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レバテック株式会社 リクルーティングアドバイザー

一橋大学を卒業後、官公庁に5年半勤務し、2019年にレバレジーズに中途入社。

レバテックのキャリアアドバイザーとして、年間約300人以上のエンジニア・ITコンサルタント向けのキャリア支援を行い、その後ハイクラス専任チームの立ち上げに従事。

現在は企業の採用支援を行うリクルーティングアドバイザーとして、人事目線での社内実情やIT人材の転職市場動向を踏まえ、多角的な視点から採用支援を実施。

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