インタビュー
無印良品の「涼感UVカット」Tシャツが好調 発売3年目で特に売れているワケ(2/3 ページ)
無印良品が夏向けアイテムとして展開する「涼感UVカット」シリーズのTシャツが好調だ。2025年ならではの特徴や好調の理由を、担当者に話を聞いた。
2025年は「機能」と「フィット」に着目して客層を拡大
無印良品では、夏を快適に過ごすための「涼感」シリーズを展開している。着用時に“ひんやり”感じられる機能を備え、カットソーやシャツ、ワンピースなど幅広いアイテムをそろえる。その中で涼感UVカットTシャツは、UVカット機能を持つ商品群に位置付けられている。
2023〜2024年は、無印良品らしい「天然素材の採用」と「ベーシックなデザイン」を重視し、機能性を抑えた商品展開が主流だった。
婦人向けでは、2023年から涼感などの機能性の高いアイテムや、多様なサイズ展開による着やすさの拡充を図った。紳士向けは同年から、日常使いしやすい定番アイテムを強化するため、シワになりにくさや速乾性といった扱いやすさを意識しつつ、涼感などの機能性を持たせた商品展開を進めている。
2025年は、これまで綿とポリエステルを組み合わせていた婦人向けを、綿100%に変更。けば立ちにくい糸を使い、高密度に編み立てて表面をフラットに仕上げることで、接触冷感やUVカット機能を実現した。
一方紳士向けは、生地を改良して毛玉ができにくくし、より長く着られる仕様に。素材は「1枚でも着られる肉厚感と、体のラインが目立たないワイドシルエット」が特長。さらに接触冷感と速乾性を優先し、再生ポリエステルを採用している。
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