モス、コスト高騰でも590円で「月見」 450万食販売目指す
鶏卵高騰が続く中、モスバーガーは人気商品「月見フォカッチャ」を590円で販売する。シリーズ累計950万食を突破し、今年は450万食を目標に新作バーガーで若年層開拓にも挑む。
モスフードサービスは8月28日、秋の期間限定商品を発表した。全国的に鶏卵の価格が高騰する中、半熟風たまごを使用する主力商品「月見フォカッチャ」(590円)の価格を600円未満に抑えることにこだわったという。同社は、消費者の声を参考にすると「600円台は受け入れられづらい」と説明し、企業努力によって手頃な価格を維持していくと意気込む。
2022年から展開している月見フォカッチャは半熟風たまごをリニューアルし、卵黄ソースの濃厚さを増した。卵殻カルシウムやしょうゆの配合を調整することで、栄養価にもこだわったという。
新商品のメンチカツチーズバーガー(480円)は、昨年販売したメンチカツを使った商品のアップデート版で、若年男性をターゲットに据えた。メンチカツのレシピはそのままに、チーズを合わせ、ボリューム感を重視した商品に仕上げた。
さつまいもを使用したスイーツとドリンクも復活販売する。昨年約2カ月で累計85万食を売り上げた「熱々 おさつボール」(3個入り280円、5個入り460円)は、徳島県産の「なると金時」を使用したさつまいも餡を、紫芋パウダーを練りこんだ生地で包んだ商品だ。商品開発部の青山哲久氏は同商品について「昨年は想定外の売れ行きによって欠品した反省を踏まえ、今年は供給体制を強化した」として、安定した提供を目指すとしている。
ドリンクでは昨年好評だった「まぜるシェイク さつまいも」のソースをリニューアルし、北海道産の「紅はるか」を使用。昼夜の寒暖差が大きい北海道産のさつまいもは、ねっとりとした甘さが特徴で、バニラシェイクと混ぜ合わせることで濃厚な味わいを楽しめるという。
モスバーガーの「月見」シリーズは、2022年の開始以来累計950万食を売り上げる人気商品となっている。2024年は「月見」と「裏月見」のシリーズ全体で430万食を販売し、そのうち「月見フォカッチャ」が280万食、「メンチカツフォカッチャ」が140万食だった。今年はシリーズ全体で450万食の販売を目指す。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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