夏でも売れる中華まん ファミマが「黒豚×カレー」で“200円超え”需要狙う
ファミリーマートの人気商品「極旨 黒豚まん」が7000万食を突破。シリーズ初の新フレーバー「カレー味」を発売し、高価格帯中華まん市場の拡大を狙う。
ファミリーマートは9月9日より、中華まん「極旨 黒豚まん」の新フレーバー「極旨 黒豚まんカレー」を全国の店舗で発売する。累計販売数7000万食を突破し、定番商品となった「極旨 黒豚まん」のラインアップを強化することで、高価格帯の中華まん市場をけん引していく狙いだ。
ファミリーマートの発表によると、2024年度の中華まん売り上げは「肉まん」「ピザまん」といった定番商品に加え、200円台の高価格帯商品の構成比が大きく伸びているという。特に「極旨 黒豚まん」は、高価格帯商品の売り上げのうち約8割を占めており、主力商品となっている。
売れ行きが伸びている背景には、消費者が「素材や原料へのこだわり」や「ボリューム感」といった付加価値を評価している点がある。ファミリーマートはこの需要に応えるため、年間を通じて中華まんを販売する戦略をとっており、人気商品を起点に高価格帯商品の育成を図る方針だ。また同社のアンケート調査では、暑い時期に中華まんを購入する理由として「冷房で冷えた体を温めたい」という意外なニーズも上位に挙がっている。
2019年から販売している「極旨 黒豚まん」は、発売から2年後に「ピザまん」を抜いて販売ランキング2位に浮上。その後も改良を重ね、2024年には第82回「ジャパン・フード・セレクション」で最高位のグランプリを受賞した。国産黒豚と淡路産玉ねぎを100%使用し、粗挽きミンチは同社中華まん史上最大サイズ。肉まんの約1.3倍のボリューム感も特徴だ。
今回登場する「極旨 黒豚まんカレー」は、発売から7年目にして初のフレーバー展開となる。開発時のアンケート調査では、「黒豚まんで食べたい味」の1位にカレーが選ばれた。過去5年間のバラエティ中華まんでもカレー味は常に上位にランクインしており、「ニーズの高さが裏付けられている」と、ファミリーマート商品本部の日野夏喜氏は説明する。
新商品は「極旨 黒豚まん」の生地と中具はそのままに、中心部に22種の香辛料を配合した山椒香る欧風カレーソースを加えた。黒豚のうまみを引き立てるスパイスで味付けし、生地、国産黒豚と玉ねぎ、カレーソースの三層構造で、肉の甘みとカレーの風味を同時に楽しめる仕様となっている。
価格は「極旨 黒豚まん」と同じく240円で、数量限定販売となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
ハンコで国内トップメーカーのシヤチハタが、2025年に創業100周年を迎える。気になっていた質問をぶつけてみた。インタビュー後編。
部下に「仕事は終わってないですが定時なので帰ります」と言われたら、どう答える?
企業にとって残業しない・させない文化の定着は不可欠だ。しかし――。
仕事が遅い部下に“あるテクニック”を教えたら、「チーム全体の残業時間」が3割減ったワケ
仕事の効率化や部下育成に悩む上司やリーダーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
売れなかった「水筒みたいな氷のう」が逆転ヒット メーカーも予想しなかったSNSの“バズ”
“売れない氷のう”が、SNSをきっかけに一大ヒットに転じた。ピーコック魔法瓶の携帯氷のうとは……?
新入社員「Web会議でカメラオンにする必要なくないですか?」 上司のあなたはどう答える?
「上司として、どう答えていいか分からなくて……」 ある大手製造業の部長から相談されたのは、不思議な話だった。


