「リファラル採用」での採用実績は9割超も 人事が直面する意外な課題

[季原ゆう，ITmedia]

　採用支援サービスを提供するウィルオブ・パートナー（東京都新宿区）は、企業の人事・採用担当者416人を対象に、リファラル採用に関する調査を実施した。リファラル採用の導入率は81.4%に達し、そのうち91.8%が「採用実績がある」とした。単に制度を導入するだけでなく、採用に一定の成果を出せている企業が多いようだ。

「リファラル採用に関するアンケート調査」を実施（画像はイメージ、出典：写真AC）

リファラル採用での採用実績はあるか（出所：プレスリリース、以下同）

リファラル採用の課題は？

　リファラル採用を運用するうえでの課題として最も多かったのは「社員への広報ができていない」（33.5%）だった。以下「成果が出ない・出るか不透明」（30.9%）、「社員の協力が得られない」（30.1%）が続いた。リファラル採用が一定の実績を上げている一方で、社内に浸透しきっていない企業が多いようだ。

リファラル採用を実施・検討するうえでの課題

　56.6%がリファラル採用専用のシステムやツールを導入していることが分かった。制度の普及とともにツール活用も本格化している。

リファラル採用専用のシステム・ツールを導入しているか

　リファラル採用は多くの企業で実施され一定の成果を挙げているものの、社内での浸透や広報不足が運用の大きな課題となっている。同社は「今後、リファラル採用を活用するための社内広報や運用体制の強化、リファラル採用をサポートするツールや外部サービスの導入がさらに重要になってくる」とコメントした。

　調査は7月22〜28日、インターネットで実施した。