「新店舗立つくらいの金かけた」――ヤマダデンキ、池袋の旗艦店リニューアル ヨドバシ参入にらむ(1/2 ページ)
ヤマダデンキは旗艦店「LABI池袋本店」を全面リニューアルし、9月12日にオープンする。ヨドバシカメラが参入予定の池袋で、家電量販店の競争が一段と激化しそうだ。
ヤマダデンキは9月12日、旗艦店「LABI池袋本店」を全面リニューアルしてオープンする。ヤマダホールディングス(HD)の山田昇会長は「4カ月に渡る改装で、新しく1店舗が立つくらいのお金をかけた」と説明。同社の「くらしまるごと」戦略の象徴する拠点として位置付け、ヨドバシカメラが参入予定の池袋で攻勢を強める。
池袋駅東口周辺は、出店を予定するヨドバシカメラに加え、池袋を本拠地としてきたビックカメラなど、大手家電量販店の旗艦店が多いエリアだ。山田会長は、「日本の電気の街は秋葉原だったが、今後は池袋に移っていくのではないか。新しい市場を作っていく。そういう戦いにしていきたい」と語った。
LABI池袋本店の徒歩圏内にある大塚家具のショールーム「IDC OTSUKA 池袋ショールーム」との連携も強化する。両店でポイントを相互利用できるほか、家電と家具の同時配送サービスも提供する。ヤマダHDの上野善紀社長は、「LABI池袋本店とIDC OTSUKA 池袋ショールームの2店を、当社の“ライフセレクト最高峰店舗”として位置付けている」と述べた。
LABI池袋本店は地下2階から地上7階までの9フロア構成だ。リニューアルのコンセプトについて上野社長は、「家電専門店として50年の歴史を持つ当社だからできる、圧倒的な品ぞろえと3世代が楽しめる提案型の売り場にした」と説明した。
1階には、同社初のライブ配信スタジオ「ヤマダライブスタジオ」を設置。商品情報やメーカーとのコラボ企画などを発信し、配信中に紹介された商品をそのまま購入することもできるようにした。
3階では、実際の部屋をイメージした家具と家電を組み合わせた展示を行う。5階では、トースターや炊飯器、コーヒーメーカーなどを試せる実演スペースを設置し、製品ごとにご飯やトーストの食べ比べができるという。
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