コラム
「大谷ホームラン×ぼんご」売上はどうなった? ファミマの“おむすび二刀流”の秘密:ササる“数字”のつくり方(4/4 ページ)
大谷翔平選手を起用したファミマのおむすびキャンペーン。ホームラン連動クーポンで売り上げはどうなった? 戦略的に磨かれた“二刀流”の効果を数字で検証する。
3つのチカラが合わさった
今回、紹介した「数字」をまとめると、以下の通りである。
- キャンペーン期間中:売り上げは前年比120%
- ぼんご監修の商品:3週間で900万個
- クーポンの使用率:92%(5月28日)
- キャンペーン終了後:売り上げは前年比110%
「スター選手の力」「地域ブランド」「設備改善の成果」の3つがうまくかみあって、売り上げにもはっきりとした結果が現れた。おむすびは、ただの定番商品ではなく、さまざまな仕掛けの上で成り立っていることがよく分かる。
残る課題は1つだけ。大谷選手がホームランを打ちすぎて、クーポン担当がてんてこ舞いにならないか、ということだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ファミマ「初サングラス」が大ヒット 3週間で完売した理由
ファミリーマートの「コンビニエンスウェア」、夏の新作が好調だ。ブランド初展開となる「サングラス」は、発売から1カ月足らずで、ほぼ完売したという。どんな商品なのか。
セブンの棚を制した“宇宙人ビール” 1本350円でも、いきなり売れたワケ
350円のビール「有頂天エイリアンズ」がセブンに登場し、予想外の売れ行きを見せている。高価格でもヒットした理由とは?
「文具×ガチャ」またひそかに売れた、キングジム「3カ月完売」ヒットの秘密
カプセルトイ市場が拡大する中、文具メーカーのキングジムが人気商品をミニチュア化した「キングミニ」が話題になっている。2020年に発売すると、わずか3カ月で完売。実用性も兼ね備えた新感覚ミニ文具の秘密に迫る。
なぜイオンの“屋内公園”は人気なのか 「95%」の数字にこだわる理由
イオンモールなどにある「屋内公園」をご存じだろうか。猛暑日が続いていることもあって来場者が増えているようだが、人気の理由はそれだけではないようだ。取材したところ……。

