マイナビが2026年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に「キャリア意向調査8月<就職活動・進路決定>」を行ったところ、就職活動を表す漢字一文字の1位は「苦」、2位は「楽」だった。2022年卒以来4年ぶりに1位と2位が入れ替わり、学生の就活状況を反映した結果となった。
2025年卒まで5年連続で3位だった「耐」は6位にランクダウンした。順位を上げたのは、3位が「挑」(前年8位)、4位が「迷」(前年7位)、5位が「難」(前年ランク外)だった。
文理・男女別にみると、文系男子・文系女子はいずれも「苦」が1位、理系男子・理系女子はいずれも「楽」が1位だった。「苦」を選んだ学生からは「面接やインターンでの失敗が多く苦しかった」(文系男子)、「苦しい時が多く、内定先にも納得できず苦い思いをしたから」(文系女子)といった声が寄せられた。
一方で「楽」を選んだ学生からは「想定よりも簡単に内々定を得られ、企業の人と話すことも楽しかった」(理系男子)、「地方での面接の帰りに観光もでき、楽しみながら就活を進められた」(理系女子)など、前向きな体験が語られた。
「あなたの就職活動のテーマ曲」については、前年に続きMrs. GREEN APPLEの『ケセラセラ』が1位となった。同バンドの『ライラック』(4位)、『僕のこと』(5位)もTOP10入りし、就活生から支持を集めている。2位はサンボマスターの『できっこないをやらなくちゃ』、3位はゆずの『栄光の架橋』だった。
8月末の内々定保有率は87.6%で、前年同月から2.2ポイント減少した。文理差は文系が86.6%、理系が89.1%で、3月1日時点では20.3ポイントあった差が2.5ポイントまで縮小した。
活動継続率は21.8%で、前月(31.2%)から9.4ポイント減少したものの、前年同月(20.0%)を1.8ポイント上回った。内訳は未内々定者が12.4%、内々定を持ちながら活動を継続する学生が9.4%だった。
大手企業中心に活動している割合は26.5%で、3月時点(53.5%)から半減した。就活を終えたい時期は「9月末」が最も多く28.3%で、全体の約7割が「12月末まで」と回答した。活動継続者の多くは大手にこだわらず、4社程度の選考を受けて年内に活動を終えたいと考えている。
調査は2026年3月卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象にインターネットで実施した。期間は2025年8月25〜31日、有効回答数は1389人(文系男子266人、文系女子571人、理系男子284人、理系女子268人)。
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