ゴディバも加わった「ドバイチョコ」旋風、人気の秘密は?(4/5 ページ)
ドバイで誕生した「ドバイチョコレート」が、世界的なトレンドとなっている。高級チョコレートブランドのゴディバやリンツも、オリジナルのドバイチョコを発売して好評を得ているという。人気の理由を取材したところ……。
リンツは限定2万枚が3日で完売に
国内で103店舗(9月18日時点)を展開するリンツも、2025年から複数のドバイチョコ商品を展開している。
まず、3月に限定2万枚で「ドバイスタイルチョコレート タブレット」(2900円)を発売したところ、3日で完売するほど好調だった。4月には同シリーズに「バー」(1300円)、「プラリネ」(3500円)のラインアップを追加。現在も3商品を販売しており、これまでに約63万個(8月17日時点)を売り上げている。
さらに、9月5日からは全国30店舗、合計6000杯限定で「ドバイスタイルチョコレートドリンク」(1480円)を発売した。
「ドバイチョコの世界的なトレンドや顧客のニーズ調査からヒントを得て、当社のチョコレートのコクや味わいを生かせるレシピとして、ドバイスタイルチョコレートを開発しました。SNS映えを求める若年層に限らず、従来のリンツファン、映えを超えた本物志向の層をターゲットに据えており、幅広く支持されています」(リンツ&シュプルングリージャパン 広報担当者)
品質面では、フィリングにはピスタチオペーストを45%使用し、カダイフの食感に甘味と塩味の絶妙なバランスが後を引く味わいに仕上げた。ドリンクにはイタリア産のピスタチオを使用したほか、自社商品のタブレットをトッピングし、金粉をあしらって価格以上の特別感を演出した。そのぶん、通常の季節限定のドリンクが898円のところ、同商品は1480円と高価に設定したそうだ。
「発売当初は、トレンドに敏感な層のお客さまから好評でしたが、現在は『本物志向の特別な味わい』を求める層にも支持が広がってきました。ドリンクは、発売3日間で用意数(6000杯)の20%を超える売れ行きで大きな反響をいただいています」(リンツ&シュプルングリージャパン 広報担当者)
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