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ゴディバも加わった「ドバイチョコ」旋風、人気の秘密は?(5/5 ページ)

ドバイで誕生した「ドバイチョコレート」が、世界的なトレンドとなっている。高級チョコレートブランドのゴディバやリンツも、オリジナルのドバイチョコを発売して好評を得ているという。人気の理由を取材したところ……。

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高価でも「特別感」が購買意欲に

 高品質なピスタチオは原価が高いこともあり、ドバイチョコは比較的高価な商品が多い。高級チョコレートメーカー各社も、品質にこだわったぜいたくさを打ち出し、やや高価格で販売している。物価高が続くなか、高価格帯でも人気を得ている背景に、どのような要因があるのか。


高価格帯だが、ドバイチョコは世界的に人気を得ている(写真はディヴァンの「ピスタチオドバイチョコレート」、出典:エフェトレーディングのプレスリリース)

 「メディアでの露出や新しいものに対する興味の高いお客さまが多かったことなどが、反響につながったと考えています。例えば、当社のベーカリー『ゴディパン』で販売されたコロネは、『話題になっているドバイチョコレートだから食べてみたい』と店頭で商品を見て、購入される方が多く見られました」(ゴディバ ジャパン 広報担当者)

 「ドバイチョコレートがトレンドになった背景として、独特の食感や味を試してみたいという欲求をかき立てるほか、『ピスタチオ』というフレーバーの根強い人気の高さも実感しています。また、当社商品の反響の大きさから、比較的高価でも相応の特別感が得られるのであれば、試してみたいと思っていただけるお客さまが多いのだと感じています」(リンツ&シュプルングリージャパン 広報担当者)

 話題性をきっかけに手に取る人が多い一方で、リンツでは味わいの評価も高いという。

 ドバイチョコのトレンドは続くのか。2025年4月のBBCの報道によれば、ドバイチョコのルーツとなるチョコレートバーは依然人気が高く、アラブ首長国連邦のみで販売、しかもフードデリバリーアプリを使ってのみ注文でき、1日2時間の間しか買えない。そのため、数分以内に売り切れることも少なくないという。

 国内では、ドバイチョコのクッキーやワッフル、大福など「進化系」と呼ばれる商品も続々と登場。さらに市場が広がっているようだ。

著者プロフィール:小林香織

 1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年〜約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月〜は東京拠点。

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