2015年7月27日以前の記事
検索
ニュース

洋服の青山、Z世代狙う新業態 接客いらず、“勝手に採寸”できる店内に(2/2 ページ)

青山商事は10月3日、「洋服の青山」から、Z世代向けの新業態店舗「アオヤマプラス」をオープンした。デジタルコンテンツを活用し、若者世代が気軽に利用できる店舗を目指す。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

あえて「接客を控える」エリアを導入

 店内は「クイックエリア」と「コミュニケーションエリア」に分けた。入口付近のクイックエリアでは、ワイシャツやビジネスカジュアル商品を展開。デジタルコンテンツを活用して、スタッフとあまり会話せずに、自分のペースで気軽に買い物ができるようにした。一方、店舗奥のコミュニケーションエリアでは、オーダースーツや礼服などを、知識のあるスタッフと相談しながら選べる。


「クイックエリア」は店舗入り口付近に設置

 広報担当者は「接客を受けずにゆっくりと買い物したいお客さま、販売員に相談しながら買い物したいお客さまの双方に対応できるようにした。クイックエリアでも、お客さまの動向を見ながら必要に応じて接客する」と説明した。

 これまでの洋服の青山は、スーツなど明確な購入目的のある来店客に、スタッフが声をかけて接客するスタイルだった。しかし近年は、仕事着の軽装化が進み、ワイシャツやビジネスカジュアル商品を購入する来店客にとっては入店しにくい面があったという。


「コミュニケーションエリア」ではオーダースーツなどを展開

 特に20〜30代のZ世代では、入学式や就職活動でスーツを購入した後に継続して来店しないという課題があった。同社は、20〜30代の居住が多い高円寺駅前に新業態を出店し、若年層との接点を強化する。

店舗面積は従来の4分の1程度に

 店舗面積は約50坪と平均的な洋服の青山の店舗と比べて4分の1程度。在庫も3分の1程度に抑え、店舗内のデジタルコンテンツから、オンラインストアに誘導することで、在庫が少なくても運営できる体制にした。スタッフも5人程度と、通常店舗より少人数体制だ。


50坪程度の小規模店舗で展開

 新店舗が位置するJR中央線沿線には、洋服の青山を7店舗展開している。アオヤマプラスをサテライト店舗として位置付け、近隣の既存店への送客も狙う。今後は都心部を中心に約50店舗まで拡大する計画だ。

 青山商事の緑川暁生副本部長は、「アオヤマプラスは、あくまでも洋服の青山の新しいコンセプト店舗。気軽に立ち寄れることをアオヤマプラスで知っていただき、近隣の洋服の青山への来店につなげたい」と説明した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る