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大規模レイオフのダイニー 直撃取材で、社長は何を語った?長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/4 ページ)

社員の2割ほどのレイオフを行ったダイニー。社長は直撃取材で、何を語ったのか……?

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イベントに出場したダイニー社長

 取材当日は、一般社団法人レストランテック協会が主催する「RESTAURANT TECH SUCCESS SHOWER PITCH 2025」の決勝戦が、イベントブースで開催された。

 本イベントは、全国73社によるネット投票により、顧客満足度が高い上位4社のレストランテック企業が登壇。契約から安定運用に至るまでのCS(カスタマー・サクセス)施策やオペレーションの実例を発表し、その有効性や再現性を競った。その後、審査員の評価と会場投票のそれぞれを合わせて、最優秀企業を決めるというものだった。


FOOD STYLE JAPANで、プレゼンする山田氏(撮影筆者、以下同)

 ダイニーの山田社長も、4人のファイナリストの1人として登壇していた。

 山田社長の発表は、ビジネスモデルや実績の紹介、導入効果が制限時間内にきちんとまとめられており、そのプレゼン能力の高さに驚いた。

 「さすが、海外の有名VCから、約75億円もの投資を成功させた男」と感動したほどだ。

 ただ、もちろん今回のレイオフに関する言及はなかった。このイベントはレストランテック企業のCSを競うものであるため、人員整理のような社内事情は関係ないためであろう。


ダイニーのデータ活用により売上が改善した例

 審査の結果、創業3年で、AIを使って飲食店の経営に必要な数値を見える化する事業に取り組むスタートアップ「flaro」の安部修平社長が、審査員最優秀企業、会場投票最多優秀企業の2冠に輝き、優勝した。

 ダイニーは健闘及ばず落選したが、4人のファイナリストは73社の中から勝ち上がってきただけあり、非常に聞きごたえのあるプレゼンを行っていた。

 イベントで山田社長は、「ダイニーのブースを訪れる人が少なくて寂しい。ぜひイベント終了後に立ち寄ってほしい」と呼びかけていたため、その言葉に甘えて取材のために足を運んだ。

 すでに会場の終了時間である午後5時が迫っていたため、名刺を交換して少し立ち話をした程度だが、間近で見る山田社長は、都内で成功している飲食ベンチャーの若手社長と同じような雰囲気があった。また、社長というよりミュージシャンのような風貌が印象的で、SNSやネットニュースで見る、「恐怖のレイオフ大魔王」のイメージとは程遠かった。

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