世界と比べても日本は祝日が多いことで知られています。なぜ、多いのでしょうか。祝日に込められた意味とともに、中高一貫校に通うはるとさん、ひなたさんの会話から、考えてみましょう。
はると:10月13日は国民の祝日「スポーツの日」。日本では「元日」など祝日が年間計16日あり、米国や英国といった先進7カ国(G7)では一番多いみたいだよ。
ひなた:祝日は昭和23年に施行した祝日法で定めているけれど、最初は9日だけだったの。増えてきた背景には、大人たちの働きすぎを防ぐ意味もあるみたい。
はると:当初の祝日計9日に「建国記念の日」「昭和の日」「敬老の日」などが加わっていったんだ。最新は平成28年からの「山の日」だよ。それぞれ意味があるんだね。
ひなた:「スポーツの日」は、「体育の日」だったの。昭和39年の東京五輪開会式の10月10日にちなみ、41年に祝日になったのよ。令和2年から、世界的に広く使われる「スポーツ」に変更されたの。
はると:今、「スポーツの日」は10月の第2月曜だよ。「成人の日」「海の日」「敬老の日」も以前は日にちが決まっていたけれど、それぞれ月曜に変更されたんだね。
ひなた:連休を増やすために、平成12年から導入された「ハッピーマンデー制度」の影響よ。祝日を月曜に移動することで、土・日曜とあわせて3連休にするのね。
はると:G7では、日本の次に多いのがイタリア(12日)で、最も少ないのが英国(8日)。日本人は結構休んでいるようだけれど、欧米では夏に3〜5週間の長期休暇があるんだね。
ひなた:日本では長期休暇が取りにくいとされるわ。令和5年の有給休暇の取得率は過去最高だけれど、世界各国の中で取得率は最低水準とも。だから祝日が多いみたいね。
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