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「空港ビルの業績」ほぼ回復、勢いのある空港はどこか(1/2 ページ)
2025年3月期の主要空港ビル40社の業績は、売上3343億円、利益455億円とコロナ前水準に回復した。羽田・那覇・松山が業績を牽引し、黒字企業は95%に達した。
東京商工リサーチ(東京都千代田区)は、「全国主要空港ビル」経営動向調査の結果を発表した。全国の主な空港ターミナルビル経営会社40社の業績(2025年3月期)を見ると、売上高の合計は3343億3900万円で前期比20.3%増、最終利益の合計は455億4200万円で同52.2%増であったことが分かった。
コロナ前の2019年3月期からの7期を比較すると、国内外の移動が大きく制限された2021年3月期の売上高は前期比で3分の1以下の899億4700万円に急減し、最終利益は500億900万円の赤字となった。
その後、移動制限の緩和に伴い、2023年3月期、2024年3月期は売上高と利益が回復基調に入り、2025年3月期の売上高はコロナ前とほぼ同水準に戻った。利益は2019年3月期の187億2000万円の2.4倍となり、大幅に増加した。
売上高トップは、「日本空港ビルデング(羽田)」の1716億5800万円(前期比19.7%増)。以下、羽田空港の国際線ターミナルを運営する「東京国際空港ターミナル」の1046億3800万円(同27.1%増)、「那覇空港ビルディング」の152億3012万円(同15.0%増)が続いた。旅行・ビジネス需要や好調なインバウンドが追い風となった。
空港ビル会社40社のうち、増収が33社(構成比82.5%)、減収は7社(同17.5%)となった。
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