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サイゼ、ガスト、バーミヤン…… コロナ禍で姿を消した「深夜営業」が続々と復活し始めている理由(3/3 ページ)
コロナ禍で感染拡大防止の意味合いもあって姿を消した「深夜営業」だが、ここにきてファミレスを含めた各社が復活させ始めている。一体どんな背景があるのだろうか。
なぜ続々と深夜営業が復活?
だが、既に述べたように昨今では延長する動きが見られる。
人手不足下での深夜営業を可能にしたのは店舗のDXである。すかいらーくホールディングスは2020年3月からタッチパネルを利用した「デジタルメニューブック」を導入したほか、2021年8月から配膳ロボットを導入し、2022年12月に全約2100店舗・3000台の導入を完了した。セルフレジの導入も進めてきた。サイゼリヤも同様にセルフレジを整備したほか、2023年からはQRコードをスマホで読み取って注文するモバイルオーダー方式を取り入れている。
セルフレジやセルフオーダー方式により店員はレジ・注文業務に割く時間を大幅に下げることに成功している。配膳ロボットは店員0.5人分の労働力に相当する(参照:人間を雇うより、どれだけ安上がり? サイゼにすかいらーくも導入「配膳ロボット」の人件費効果を計算してみた)ともされ、こうした技術が2010年代までネックだった人手不足を一部解決したといえる。
テレワークの廃止や新政権による労働規制緩和の動きなど、夜間人口が増えそうな動きが見られる今後、外食の深夜営業がどこまで復活するか注目したい。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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