“ホースのない”布団乾燥機 累計3.7億円を売り上げたデザインの秘密:テストマーケティングから見るプロダクトの近未来(1/3 ページ)
大きくて使うのも面倒だった従来の布団乾燥機。そのデザインを大幅に変更したことで、大きな反響を呼んだ商品がある。ホースのない布団乾燥機は、いかにして誕生したのか?
テストマーケティングから見るプロダクトの近未来
企業の新商品・サービスの挑戦を支援するプラットフォーム、Makuake。ここでは日夜、新たなコンセプトを持った商品が企画され、ユーザーの厳しい目にさらされている。多くの支持を集めた商品にはどのような特徴があるのか。本連載では既に終了したプロジェクトを振り返り、成功の要因からプロダクト開発の近未来を探る。
秋が年々短くなり、冬支度を急がなければならないことに不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
寒い季節に多くの人が悩むのが、快適な睡眠環境づくりです。せっかく温まった体が、布団に入った瞬間に冷えてしまう経験をしたことがある人も少なくないでしょう。
そんな中、革新的なデザインで注目を集め、Makuakeでのシリーズ累計3.7億円を売り上げたのが、cado(カドー)のふとん乾燥機「FOEHN(フェーン)」です。
布団乾燥機というと、箱型の本体にホースとノズルがついたイメージが一般的。しかし、cadoが開発した布団乾燥機は、そうしたイメージを大きく覆し、多くの反響を呼びました。
その成功の背景には、「既存の市場に対する思い込み」を打ち破り、ユーザーの「潜在的なニーズ」に丁寧に向き合う姿勢がありました。
著者プロフィール:高野翔一
株式会社マクアケ PR部コーポレート広報
1984年生まれ。大手食品メーカーの営業やPR会社などを経験。PR会社では大手テーマパークをはじめ、さまざまな領域のPRを担当。2022年に株式会社マクアケへ入社。入社後は、コーポレート・サービス広報として携わりつつ、モノづくりを始めとした事業者の挑戦を後押しする広報を主に担当。
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