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「空間除菌」批判のあとに何が起きたか 二酸化塩素業界の次の一手:スピン経済の歩き方(2/6 ページ)
かつて「クレベリンショック」と呼ばれた空間除菌批判から数年。二酸化塩素を使う製品はいま、消費者庁の厳しい基準のもとで“正攻法”の再起を図っている。信頼回復への道のりは……。
販売終了が相次ぐ
2024年1月には、同じく景品表示法違反(優良誤認)が認められたとして、ウイルス当番(興和)、ウィルリセット(ピップ)、エアーマスク(中京医薬品)などに措置命令が下され、生産・販売終了の判断を余儀なくされた。
するとネットやSNSでは、「空間除菌なんて疑似科学だ」といった批判が相次いだのはご存じの通りだ。
ただ、このような“逆風”の中でも、業界の一部では、二酸化塩素による空間除菌の信頼回復を目指すような新たな取り組みも見られる。
例えば、クレベリンのブランドサイトには「二酸化塩素分子のチカラでウイルス・菌・ニオイを除去」と書かれている。それを見ると「あれ? 消費者庁からきついお灸を据えられたのに大丈夫なの?」と思う人もいるだろう。そのすぐ下にはこんな注意書きがある。
「換気・湿度等の影響により、実際の使用場所では、下記試験結果通りの効果が得られない可能性があります」
「全てのウイルス・菌・ニオイを除去できるものではありません」
このような説明をしっかりと分かりやすい大きさで表示をすることで、消費者庁から「優良誤認」だと指摘されないようにしているのかもしれない。
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