「長崎スタジアムシティ」485万人が来場 開業1年で見えた集客力と課題(3/6 ページ)
開業1年を迎えた長崎スタジアムシティ。スポーツ観戦だけでなく、オフィスや商業施設、ホテルを複合した運営で延べ485万人が来場。民間主導の柔軟な運営で単月黒字化を達成する一方、収益力強化や地域回遊促進といった課題も見えてきた。
年間250件のイベントを開催
通販ビジネスを長年展開してきたジャパネットにとって、リアル施設ならではの難しさもあった。天候や季節によって来場者数が変動したほか、オフィスや商業施設の日常的な利用だけでなく、イベントなどで集客の山を作る必要があった。
しかし、都市部に比べると、地方都市である長崎で興行を開催しようというニーズは多くない。そのため、オリジナル企画の立案と実行が求められた。
開業1年で実施したイベントは、年間250件に上る。そのうち3分の2を自主企画で開催し、残り3分の1は施設の貸し出しで企業や行政、イベント会社などが活用した。
自主企画の取り組みで特に手応えを感じたのが、「ザ・ゴールデンステージ」だ。シニア層をターゲットに、平日の昼間に約1000〜2000人規模でライブイベントを開催。当初は集客に苦戦したものの、ジャパネットのカタログやテレビショッピングを活用した宣伝で認知度が向上。来場数は、増加傾向にあるという。
2026年からは、Jリーグが「春秋制」から「秋春制」(2026年8月開幕〜2027年5月閉幕)にシーズンが移行する。サッカーがオフシーズンの時期には、スタジアムでコンサートを定期開催する構想も描いている。
長崎ヴェルカが戦うBリーグと同様のスケジュールになるため、岩下氏は「秋から翌春はスポーツ、春から夏・秋は音楽や芸能と、割り切って運営することも可能」とポジティブに捉えているようだ。
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