インタビュー
広告費ゼロでも人気の理由は? 上空100メートルから“教科書の古墳”を眺めるバルーン観光:この発想はなかった(2/4 ページ)
大阪・堺市で世界遺産「仁徳天皇陵古墳」を上空から眺めるバルーン観光が好調だ。運行開始から予約が埋まり続け、平日でも行列ができる人気の背景を探った。
運行開始まで6年を要した
構想から運行開始まで、約6年の歳月をかけた。アドバンスには熱気球の運行実績はあったが、ヘリウムガス気球を扱うのは初めてだった。「調達先のサプライヤーも全く違った」と樋口氏は振り返る。
サプライヤーは、気球の本場であるフランス。言語の壁もあったほか、コロナ禍も重なり、技術者の渡航も難しかった。さらに、日本はヘリウムを生産しておらず、すべてを輸入に頼っている。ロシア・ウクライナ戦争によるヘリウムガス供給網の混乱や価格高騰なども影響し、運行開始にまで時間を要した。
その後、2023年5月に運行を開始する予定だったが、ガス漏れトラブルで延期。対策と改善を重ね、2025年10月にようやく運行開始にこぎつけた。
開始後は、想定以上の反応があった。予約は10日前から受け付けているが、平日も埋まる状況が続いており、筆者が現地に向かった日も当日枠に並ぶ行列が確認できた。
これまで風や雨で運休となったのは、3割程度。樋口氏は「想定の範囲内」と語る。運行エリアの過去10数年分の気象データから「これくらいは飛ばせるだろう」と見込んでいた想定よりも、実際には多く運航できているという。
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