ガチャ「赤の他人の証明写真」が月4万個のヒット なぜ“スターおじさん”まで誕生したのか:インタビュー劇場(不定期公演)(2/5 ページ)
「知らないおじさん」の証明写真が入ったカプセルトイ「赤の他人の証明写真」。ガチャで月4万個も売れる理由を、商品開発の経緯や若者の遊び方を交えながら紹介する。
スタート時の反響
土肥: カプセルの中に、知らないおじさんの証明写真が入ったアイテムが広がっているようですね。写真の提供者は600人を超えていて、おじさんだけでなく、卒業写真、お見合い写真、犬、猫の写真もある。そもそも「赤の他人の証明写真」は、どのようなきっかけで始めたのでしょうか?
寺井: 個人的に『包丁人味平』などを描かれている漫画家のビッグ錠さんが大好きなんです。ご自宅を訪れる機会があって、そのときに証明写真をいただきました。ハガキ入れに写真を保管していましたが、どうもしっくりこなくて。たまたま家にあったカプセルトイ用のカプセルに入れたところ、面白く感じたんですよね。
ビッグ錠さんは有名ですが、知らないおじさんの証明写真をカプセルの中に入れたらどうなるのか。「話題になるかもしれない」と思ったので、知り合いのおじさんだけでなく、おばさん、学生などに声をかけて回りました。
とはいえ、自分の写真をカプセルの中に入れるのは、ちょっと抵抗がありますよね。「お願いしても断られるかな」と思ったのですが、全員が快諾していただきまして。2022年3月、東京の神楽坂に1台を設置しました。
土肥: 当時の反響はどうでしたか?
寺井: SNSで拡散したこともあって、盛り上がりました。繰り返しになりますが、始めるにあたって「話題になればいいなあ」と思っていたので、その目的は達成しました。反響の大きさもあって、1カ月で2000個ほど売れましたが、「事業として大きく成長させよう」とは考えていなかったので、その後は細々と続けていました。
知り合いに頼まれたら、カプセルトイのマシーンを設置するといった具合ですね。ものすごく人通りのいいところに設置していたわけではなかったので、たまたま歩いていて目にした人が「なにこれ?」と気になって、SNSに投稿する。そして、ちょっと話題になる。
また、誰かに頼まれて、カプセルトイのマシーンを設置する……。そうしたことを繰り返して、知る人ぞ知るといった商品でした。ただ、2024年3月ごろから爆発的に増えてきまして。いまでは、月に4万個ほど売れています。
土肥: 4万個!! スタート時と比べて、20倍ほど増えていますね。何があったのでしょうか?
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