ガチャ「赤の他人の証明写真」が月4万個のヒット なぜ“スターおじさん”まで誕生したのか:インタビュー劇場(不定期公演)(3/5 ページ)
「知らないおじさん」の証明写真が入ったカプセルトイ「赤の他人の証明写真」。ガチャで月4万個も売れる理由を、商品開発の経緯や若者の遊び方を交えながら紹介する。
月4万個も売れた理由
寺井: 書籍や雑貨などを扱う「ヴィレッジヴァンガード」さんの店頭に置かせてもらいました。激しい営業をかけて、なんとか設置……といった話ではなく、たまたま知り合いがいて、「赤の他人の証明写真」の話になりました。カプセルトイの写真を見せて、「こういうことをやっています。よければ置かせてくれませんか?」といった話をしたところ、受け入れていただきました。
カプセルトイのマシーンはこちらで用意して、店頭に設置しました。で、結果はどうだったのかというと、とてもよかったんですよね。他店からも「ウチにも置かせてほしい」と声がかかり、現在は200台ほど設置しています。
神楽坂に1号機を設置していましたが、駅からはやや遠い。他のマシーンもやや不便なところにあったので、話題になっても、売り上げは「そこそこ」にとどまっていました。しかし、ビレバンさんやカプセルトイ専門店にも設置したところ、あっという間に売り上げが20倍ほど増えました。
土肥: 自分の証明写真を提供するのは、抵抗を感じる人が多そうですが、どういった人が応募しているのでしょうか?
寺井: 現在はWebサイトでも受け付けていて、9割以上が男性ですね。年齢は20〜40代が多く、職業はさまざま。応募する理由を聞くと「自分の顔を商品にしたことがないので、やってみたいと思った」という声をよく耳にします。
土肥: 寺井さんの証明写真は、カプセルの中に入っていないそうですね。それはなぜ?
寺井: サービスを始めるにあたって「自分の証明写真は絶対に出したくない」と思っていたんですよね。友人や知人には、お願いしたのに(笑)。
いまでも証明写真を入れないのは、なぜか。メルカリなどで4万円ほどの高値が付く、いわゆる”スターおじさん”が誕生しました。もし、自分の証明写真を販売すると、どうなるのか。値段が安かったら嫌だな、捨てられたら悲しいな……。そんな気持ちもあって、自分の写真はカプセルの中に入れていません。
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