ガチャ「赤の他人の証明写真」が月4万個のヒット なぜ“スターおじさん”まで誕生したのか:インタビュー劇場(不定期公演)(4/5 ページ)
「知らないおじさん」の証明写真が入ったカプセルトイ「赤の他人の証明写真」。ガチャで月4万個も売れる理由を、商品開発の経緯や若者の遊び方を交えながら紹介する。
「知らないおじさんの証明写真」人気のワケ
土肥: ビレバンやカプセルトイ専門店などに設置して、売り上げが伸びたそうですが、なぜ知らないおじさんの写真が人気を集めているのでしょうか?
寺井: どんな人が購入しているのか。観察してみると、女子高生が多いんですよね。お金を入れてガチャを回し、出てきたおじさんの写真を見る。そして、友だちと盛り上がる。
で、そのあと、どうしているのか。スマホケースの内側に写真を挟んで、持ち歩いているんですよね。彼女たちにとって「アタリ、ハズレ」があるようで、カッコイイおじさんが必ずしもアタリではないようです。残念ながら、イケメンの写真が捨てられていることもありました。
むしろ、スマホケースの内側に挟んでいて、それを見た友だちから「誰、そのおじさん?」「実は……」「わははは」といった会話ができるかどうか。「赤の他人の証明写真」のキモは、カプセルが出てきて、「このおじさんの写真を挟めば、盛り上がるかも」と思ってくれるかどうかなんですよね。
土肥: 確かに、スマホケースの内側に写真を挟んでいる若者を目にしますよね。友だちや自分の写真を挟んでいる人もいますが、知らないおじさんの写真を挟んでいたら、それはもう立派なコミュニケーションツールです。
寺井: 以前、おじさんの証明写真をスマホのケースに挟んでいた女子高生は、このように言っていました。「この人に会うまで、写真をずっと入れておく」と。この話を聞いたとき、「ロマンチックだなあ」と思ったので、お見合い写真の提供者同士を集めた「婚活パーティー」(11月22日)を開きました。
パーティーには、男性8人、女性4人が参加しました。まず、女性が男性の写真が入ったガチャを回し、引き当てた相手と2人で約10分間トークします。その後、またガチャを回して……という流れを繰り返し、最後にマッチングを行いました。
土肥: カップルは成立しましたか?
寺井: はい、2組が成立しました! ガチャを使うことで、引き当てた人はご縁を感じたのかもしれませんね。
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