派遣社員の3人に1人、前年より「時給アップ」 最も高い職種は?
エンが実施した調査から、派遣社員の「時給」に関する実態が明らかになった。35%が「時給が上がった」と回答しているが、最も高い職種はどれか?
派遣社員の3人に1人が昨年より時給がアップしている。エン(東京都新宿区)が実施した調査によると、昨年同時期と比較して「時給が上がった」と回答した派遣社員は35%で、「下がった」は17%だった。
時給の増加額は「50〜99円」(32%)が最も多く、「〜49円」(28%)、「100〜149円」(13%)と続いた。「300円以上」は11%だった。
時給が増えた理由については「時給の高い仕事に転職した」(30%)、「派遣会社の担当が交渉してくれた」「最低賃金が上がった」(同18%)が上位を占めた。
現在の時給についても調査した。本業として派遣で働いている人の平均は「1614円」で、他社で正社員をしながら副業として派遣で働いている人の平均は「1383円」だった。月収については、本業の平均は「20万1081円」、副業の平均は「9万1666円」となった。
時給帯の分布では、本業の最多は「1600〜1799円」(24%)、副業の最多は「1200〜1399円」(41%)という結果だった。
時給を職種別で見たところ、最高額はIT・エンジニア系の「2250円」だった。以降、クリエイティブ系の「1925円」、オフィスワーク・事務系の「1649円」、営業・販売・サービス系の「1536円」と続いた。
最低賃金の上昇は自身の時給アップに影響する?
2025年は最低賃金が全ての地域で1000円を超えたが、それが自身の時給にどの程度影響すると思うか尋ねた。その結果、「影響はしないと思う」が61%と半数を超えた。理由としては「最低賃金を既に上回っている」(30代男性)、「時給がある程度高く、影響されない」(20代女性)などの声が寄せられた。
調査は「エン派遣」を利用する2329人を対象にインターネットで実施した。期間は10月1日〜11月3日。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
なか卯の「床に置かれた食器」問題 企業の沈黙が呼ぶ“将来の波紋”
10月下旬、なか卯での「床に置かれた食器」の写真がSNSで拡散された。その後のなか卯の対応が適切だったようには感じない。では、どのような対応が求められるのか?
「落とし物DX」で売上15億円 競合だったJR東日本も導入した「find」はどんなサービスなのか
落とし物は誰にとっても身近なトラブルだが、その回収はアナログで非効率なままだった。そんな市場を15億円規模に成長させた「find」とはどんなサービスなのかというと……。
ユニクロのセルフレジ、なぜあれほど「快適」なのか? 「徹底的な分かりやすさ」はこう作られている
セルフレジやセミセルフレジが「分かりにくい」と話題になる一方、ユニクロのセルフレジはなぜ、あんなにも使いやすいのか? 誰でも迷わず簡単に使える「徹底的な分かりやすさ」はどう作られているのだろうか。
伝わるプレゼン資料かどうかは「作る前」に決まる 意識すべきポイントは?
プレゼン資料で重要なのは綺麗さではなく「伝わる資料になっているか」だ。では、どうすれば伝わる資料になるのか?
セブン、店内“スチーム”調理の「できたてラーメン」 600円前後で発売、勝機は?
セブン‐イレブン・ジャパンは店内で調理する「できたてラーメン」を発表した。600円前後という価格設定についてや、既存商品とのカニバリについてはどのように考えているのか?





