2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

伝わるプレゼン資料かどうかは「作る前」に決まる 意識すべきポイントは?(1/4 ページ)

プレゼン資料で重要なのは綺麗さではなく「伝わる資料になっているか」だ。では、どうすれば伝わる資料になるのか?

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

 今回「伝わる資料の作り方」というテーマについて、うねり代表取締役社長の豊間根青地さんに話を聞きました。


伝わる資料はどう作る?(画像:ゲッティイメージズより)

――プレゼン資料を作成する前に意識すべきことはありますか?

 プレゼン資料を作成する前に最も重要なのは「誰に」「何を伝え」「どのような状態になってほしいか」を定義することです。そのために「キメヘン」と「QAR(Question、 Answer、Reason)」の考え方を用いて、「聞き手の疑問文=はてなマーク」から構成を組み立てることが重要です。キメヘンとQARについては後ほど説明します。

 つまり、資料作成は作り手の伝えたいことから始めるのではなく、聞き手が抱く問いに答えることを出発点にするべきなのです。例えば、会社紹介資料であれば「どんな会社なのか」「どんなサービスをしているのか」「実績はあるのか」といった小さな問いに順番に答え、それらを積み重ねて「なぜ御社に発注すべきなのか」という大きな問いにたどり着く構造を作ります。

 資料全体だけでなくスライド1枚ごとにこの考え方を適用することで、本質的に分かりやすく説得力のあるプレゼン資料になります。

――構成を考える際、どのような手法を使っていますか?

 私が多用しているのは「キメヘン」というフレームです。これによって「誰に」「何を」「どう変化してほしいか」が明確になります。さらに「QAR(Question、Answer、Reason)」という考え方も重要です。これは、聞き手の疑問(Question)に対して答え(Answer)を提示し、その理由(Reason)を添えるものです。

 資料全体の設計もスライド単位の構成も、全てこの「キメヘン」とQARを起点に考えると、ブレない資料になります。


キメヘン(画像:うねり株式会社の研修資料より抜粋)

QAR(画像:うねり株式会社の研修資料より抜粋)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る