トライアルGO、都内初出店 コンビニではない“真の競争相手”とは:小売・流通アナリストの視点(1/5 ページ)
トライアルGOが都内に初出店した。イオンのまいばすと似た形態で、「コンビニのライバル」とも報じられた。ただ、こうした小型スーパーの出店で困るのは、実はコンビニではなく、全く別の企業なのである……。
筆者プロフィール:中井彰人(なかい あきひと)
みずほ銀行産業調査部・流通アナリスト12年間の後、独立。地域流通「愛」を貫き、全国各地への出張の日々を経て、モータリゼーションと業態盛衰の関連性に注目した独自の流通理論に到達。執筆、講演活動:ITmediaビジネスオンラインほか、月刊連載6本以上、TV等マスコミ出演多数。
主な著書:「小売ビジネス」(2025年 クロスメディア・パブリッシング社)、「図解即戦力 小売業界」(2021年 技術評論社)。東洋経済オンラインアワード2023(ニューウエイヴ賞)受賞。
全国に展開している福岡発のディスカウントストア大手「トライアルホールディングス」(以下、トライアルHD)が、2025年11月に東京都内に小型スーパー「トライアルGO」を初出店したことが話題となった。
コンビニサイズながらもスーパーのような品ぞろえで、生鮮品も売られている。まいばすけっと(以下、まいばす)のライバルともいわれ、「新たなコンビニキラーが都内に参入」などと報じられていたが、関東の消費者の中にはトライアルについて詳しく知らない方も多いだろう。
トライアルHDは東証グロース上場企業ではあるが、2024年3月上場したばかりの新顔だ。その名前を聞いたことがある人の大半は、2025年3月にファンドから西友を買収するという報道で知ったのではないだろうか。
そんな注目の集まるトライアルHDだが、本稿ではその現状を見つつ、急速な出店拡大の背景について探っていきたい。
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