ダイソー公式キャラ「だいぞう」誕生 社内での語尾に変化? 「ナニナニだぞう」現象:3分インタビュー(1/3 ページ)
ダイソーの公式キャラ「だいぞう」が登場した。会社は創業53年目なのに、なぜこのタイミングでキャラを発表したのか。開発メンバーを取材したところ……。
企業の公式キャラといえば? マクドナルドの「ドナルド・マクドナルド」、ドン・キホーテの「ドンペン」などを思い浮かべる人が多いかもしれないが、100円ショップ「ダイソー」(運営:大創産業)からも新たに登場した。
その名は「だいぞう」。象をモチーフにした、丸みのあるやさしい形が特徴だ。鼻としっぽには企業ロゴ「スリーアローズ」を取り入れ、DAISOの「D」をかたどったポシェットを身に着けている。出身地は同社の創業地である広島で、誕生日は法人設立日の12月5日。海外展開を強化することもあって「最近、英語の勉強を始めた」そうだ。
同社が産声を上げたのは1972年。今年で53年目を迎えるこのタイミングで、なぜ公式キャラを発表したのか。その背景などについて、「だいぞう」の事務局を担当している岩橋理恵さんに話を聞いた。
従業員からデザインを募集
――ダイソーのブランドカラーであるピンクをまとった象のキャラクターが、2025年9月に誕生しました。なぜ、このタイミングだったのでしょうか?
岩橋: 2025年2月時点で、ダイソーの店舗数は国内3893店、海外1006店に達しました。グローバルに店舗を広げる中で、国内外の従業員が同じビジョンを共有するにはどうすればよいのか。ブランドの魅力をより伝えるには、象徴となるアイコンが必要ではないか。こうした課題を踏まえ、「公式キャラクターをつくろう」という話になり、従業員からデザインを募集しました。
2024年8月には、国内外の従業員から392点のデザインが集まりました。一次審査で32点に絞り、二次審査では人気投票で10点に選定しました。最終的には、ブランドイメージとの親和性や親しみやすさなどを基準に、「だいぞう」のデザインを選びました。
集まったキャラクター案を見ると、ダイソーにちなんで「象」を模したものが多くありました。このほか、犬、猫、恐竜、店舗の買い物かごをモチーフにしたデザインも多かったですね。
最終的に「象」をモチーフにしたデザインを採用しましたが、企業キャラで象を使っているところはいくつかありまして。例えば、ドムドムハンバーガーの「どむぞうくん」、佐藤製薬の「サトちゃん、サトコちゃん」など。先輩の象に負けないように、「だいぞう」も認知を上げていかなければいけません。
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