なぜ大阪と浅草でニュースが“逆”になるのか 中国人観光客報道の舞台裏:スピン経済の歩き方(7/7 ページ)
中国政府による「日本観光自粛」の影響が、報道するメディアによって真逆の内容になっている。なぜこのような事態が起きているのかというと……。
ニュースの背後にある「スピン」
そんなスピンコントロールあふれる情報の海の中で、ビジネスパーソンの皆さんが仕事に生かせる情報を得るのは至難の技だ。……と偉そうに御託を並べているこの記事だって、「報道というものは全て偏っている」という偏った思想の持ち主が書いている時点で「スピンコントロール」なのだ。
「だったら何を信じれば?」と思うだろうが、メディアに限らずSNSでも「匿名での情報発信」が当たり前の時代だ。大手マスコミだから安心とか有名ジャーナリストだから信用できるなんてことはもはやない。どの情報を信じるか信じないかは結局、自分自身で決めるしかないのだ。
ひとつのニュースをうのみにすることなく、さまざまな人々の情報発信を参考にしながら、ニュースの背後にある「スピン」を読み解いていただきたい。
窪田順生氏のプロフィール:
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。窪田順生のYouTube『地下メンタリーチャンネル』
近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受
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