2025年のプレスリリースで「多かった単語」ランキング 「AI」を抑えた1位は?
2025年の新語・流行語大賞が発表された。では、企業版ではどうか? プレスリリースで多かった単語を調査し、ランキング化した。
2025年の新語・流行語大賞が発表され、「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」に決まった。では、2025年に企業のプレスリリースでよく使用されたキーワードは何だったのか。
プレスリリース配信サービスのPR TIMESが発表した「キーワードランキング」によると、1位は「イベント」(1万8280件)、2位は「AI」(1万7473件)、3位は「DX」(1万3927件)だった。
急上昇ランキングでは「AI」がトップで、プレスリリースに登場した回数は前年比1.68倍となった。2位以降は「生成AI」「AIエージェント」と続いた。4位の「業務効率化」は「AI活用」「DX推進」といったキーワードと併用されることも多く、生産性向上に関連する商品やサービスが多く誕生したことが分かる。
また、5〜7位には「万博」「大阪・関西万博」「大阪」がランクイン。土産や飲食店、宿泊施設など周辺の経済へポジティブに影響し、企業活動が活発化していることがうかがえる結果となった。
「AI」関連キーワードのトレンドはどうか。派生系といえるキーワードも目立ち、「AI開発」は403件と前年比2.61倍、SEOとともに重要視されはじめる「AIO」は165件で同33倍、 AIトランスフォーメーションの略である「AX」は191件で同7.95倍を記録した。
その他「AI面接」「医療AI」「AI創薬」といった多分野での活用を示すキーワードも増えている。また「生成AI」「LLM」といった人間の要求を受けて回答する機能を活用するAIよりも、「AIエージェント」「AI活用」のキーワードが前年比で大きく増加。対話による相談相手から、業務を代わりに実行してくれる存在への変化がうかがえる。
ランキングは、1月1日〜10月31日に企業から発表されたプレスリリース38万2296件を対象に算出し、作成した。
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