インタビュー
厳しい競争と人口減に苦しんだ「ひらパー」が、なぜ再び100万人台を達成できたのか(1/4 ページ)
USJや人口減の影響で、来場者が落ち込んだ「ひらパー」。しかし近年は100万人台を維持している。自由度の高い企画力や地域に根ざした発信、定番イベントの育成など、独自戦略で支持を集め続ける理由を探った。
1912年に開園した大阪・枚方市の遊園地「ひらかたパーク」。日本最古級の遊園地として知られ、1974年には来場者数が約160万人を記録したが、2011年には90万人を割るまで減少するなど、苦境に立たされた。しかし、2014年以降は100万人台に回復し、コロナ禍を除いて維持している。
人口減少とエンタメ多様化の逆風下で、独自戦略により支持を集め続けている。
同施設の調査によると、関西での知名度は9割を超え、「ひらパー」の愛称で親しまれている。全世代をターゲットとし、特に子連れのファミリー層の来場が多い。
園内には、ジェットコースターやメリーゴーランドなど定番アトラクションをそろえるほか、夏はプール、冬はスケートリンク、夜はイルミネーションを開催している。
大阪府内には、年間1600万人が訪れるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)という巨大テーマパークがある。その中で、ひらかたパークは「遊園地」として独自の立ち位置を築いてきた。しかし2000年代には深刻な経営難に陥り、来場者数はピーク時のほぼ半分にまで落ち込んだ。
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