ニュース
運動後に「ノンアルビール」? サッポロ×ミズノが流行らせたい新習慣の意図(5/5 ページ)
サッポロビールとミズノが、運動後のご褒美として飲むノンアルコールビール「SUPER STAR」を共同開発した。近畿限定で発売し、「スポーツノンアル」という新ジャンルの確立を目指す。異業種コラボの狙いと成長市場への戦略を追った。
近畿先行発売の狙いと今後の展開
販路を絞る理由は、ミズノのお膝元である近畿が、スポーツノンアルという新習慣を最も効果的に浸透させられるエリアと判断したためだ。「全国一斉に展開するよりも、エリアを絞って集中し、新たな市場をつくっていきたい」(坂下氏)
発売後には、ランニングやゴルフなどのスポーツイベントでサンプリングを予定するほか、店頭訴求も展開する。ミズノの「楽しく体を動かすこと全てがスポーツ」という考え方に基づき、通勤や家事といった日常の身体活動後にも、飲用シーンを広げていく方針だ。
全国展開については、「現時点では決まっていない」としながらも、近畿での売上動向を見ながら判断していくという。
2026年は、サッポロビールが創業150周年、ミズノが創業120周年を迎える。日本のビール文化を築いてきたサッポロと、日本のスポーツ振興を支えてきたミズノが「スポーツノンアル」という新市場の確立を目指す。
運動習慣の定着という社会課題の解決も訴求する商品が、市場にどう受け入れられるか。異色タッグによる取り組みの行方に、注目が集まる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ドンキ「152円ビール」じわり人気 “地味過ぎる”見た目になった深いワケ
ドンキのPBビール「ド」シリーズがじわじわ売れている。モノクロのシンプルなデザインと1本152円の低価格で、若年層やライトユーザーを中心に支持を広げているようだ。
なぜ若い人は「黒ラベル」を選ぶのか サッポロの“1人2杯まで”の店が示した、お客の行動変化
「若者のビール離れ」が叫ばれて久しいが、サッポロビールの「黒ラベル」が好調のようだ。歴史があるブランドなのに、なぜ若い人たちに支持されているのか。そのヒントは、東京・銀座の店にあって……。
缶ビールの「135ml」と「250ml」、どちらが売れているの?
缶ビールの主要ブランドを見ると、135ml、250ml、350ml、500mlの4種類が販売されています。人気のサイズはどれ?
セブンの棚を制した“宇宙人ビール” 1本350円でも、いきなり売れたワケ
350円のビール「有頂天エイリアンズ」がセブンに登場し、予想外の売れ行きを見せている。高価格でもヒットした理由とは?
