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運動後に「ノンアルビール」? サッポロ×ミズノが流行らせたい新習慣の意図(4/5 ページ)
サッポロビールとミズノが、運動後のご褒美として飲むノンアルコールビール「SUPER STAR」を共同開発した。近畿限定で発売し、「スポーツノンアル」という新ジャンルの確立を目指す。異業種コラボの狙いと成長市場への戦略を追った。
商品の特徴と差別化
開発では、ミズノイノベーションセンター(大阪市)で実際に運動した後の試飲を繰り返した。サッポロの開発担当者は「運動後の達成感をさらに押し上げるキーワードは『清々しさ』だった」と説明する。
清々しさを実現するため、ホップの爽やかな香りとすっきりした味わいを追求。同時に、ビールテイストとしてのご褒美感や満足感も得られるバランスを目指した。
クエン酸を配合したことで運動後にふさわしい爽快感が加わったが、レモン風味のような強い酸味ではなく、あくまでビールテイストの枠内で清々しさを表現している。麦の味わいもコントロールし、後味が残らずスッキリと洗い流されるような仕上がりにした。
筆者も試飲したが、あっさりした後味と喉越しはビールそのものだった。クセが少なく、万人受けする味わいで、ビールらしい香りと飲みごたえを保ちつつ爽やかさを併せ持つ印象だ。
ミズノは同じコンセプトの「PUHAAH」を扱っているが、違いはどこにあるのか。ミズノの担当者によると「PUHAAHはクラフトビール的な個性のある味で、SUPER STARはより多くの人に好まれる味わいだ」という。両商品とも「ごくごく飲める」点は共通だが、ターゲット層の広さで差別化する。
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