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「AI上司」だけでは部下は育たない 成長のカギは人間上司の「意味付け」スキルにあり(5/6 ページ)
AI時代に突入し、人間以外の存在が人を能動的に評価できるようになった。この変化は、マネジャーの役割をどう変えるのか。そして、私たちはそれにどう向き合えばいいのか。
これからの人事評価の在り方
AIによる3つの領域を見てきた。では、人間の役割は何か。それは「意味付け」だ。
健康診断を考えてみてほしい。「γ-GTP(肝臓の数値)が80」と言われても、それだけでは何も変わらない。「前回より20上がっています。このままだと肝機能に影響が出ます。だから週3日は休肝日を作りましょう」。データを見せながら、意味を与え、行動につなげる。これが医師の仕事だ。
マネジャーの仕事もこれに近い。データを見せながら、「だからこうしてほしい」「だからこの動きを続けてほしい」と伝える。データは「客観的な証拠」、意味付けは「主観的な価値」。この両方がそろって初めて、人は動く。
そして、意味付けには波及効果がある。一度「このデータが上がると、チームにこういう良い影響がある」と見せれば、メンバーは次から自分でデータを見て動けるようになる。毎回マネジャーが指示しなくても、自走できるようになるのだ。
冒頭で、人事評価の目的は「処遇・育成・動機付け」の3つだと述べた。AIはデータを整理し、処遇の根拠を作ることができる。しかし育成と動機付けは、意味付けなしには成り立たない。ここにマネジャーの役割がある。
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