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牛丼チェーンが始めた「ラーメン代理戦争」 なぜ“廃業だらけの世界”に飛び込むのか:スピン経済の歩き方(4/6 ページ)
松屋や吉野家など、なぜ牛丼チェーンはここ数年、こぞって「ラーメンシフト」を進めているのか。その理由は……。
牛丼チェーンがこぞって「ラーメンシフト」を進めるワケ
少子化による人口減に加えて、社会人男性の中でおよそ400万人とボリュームゾーンを占めている「団塊ジュニア世代」(1971年から74年生まれ)が加齢によって、どんどんガッツリ系の食事を摂取する機会が減っているのだ。
これは50代男性ならば身をもって感じているはずだ。40代までは牛丼をガツガツと平らげて、飲み会後の深夜ラーメンも食べていたのに、50歳を過ぎると、そばやパンで十分になってくる。居酒屋に行ってもビールで腹一杯になるので、冷やしトマトや刺身などの魚系ばかりになっていく。
つまり、吉野家が「女性客増加」を悲願にしているのは、人口が最も多くて、これまで30年近く何かとつけて牛丼をガツガツ食べていた団塊ジュニアが、このマーケットから徐々にリタイアしていくからなのだ。
そして、それこそが牛丼チェーンがこぞって「ラーメンシフト」をしている理由でもある。
ラーメンは「国民食」といわれるだけあって、幅広い年代に人気がある。しかも店によっては男女比も半々というくらい、ラーメンを好きな女性も多い。もちろん、そういう「国民食」だからこそ、熾烈(しれつ)な競争が繰り広げられてしまう「レッドオーシャン」になっているわけだが、大企業の場合はそんな弱肉強食の世界で大きなアドバンテージがひとつある。
それは「インバウンド」である。
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