ファミコンはなぜ特別だったのか スペースインベーダーから始まった物語:ゲームビジネス(2/4 ページ)
スペースインベーダーが社会現象となり、ゲームセンター文化が芽ばえたのち、ファミコンが登場し家庭にテレビゲームが広がった。アーケードと家庭用の境界を変えた“特別な存在”が、どのように誕生したのかをたどる。
『スペースインベーダー』が流行した要因
『スペースインベーダー』が流行した要因はいくつかあると言われています。
まず、大量の敵が襲い来る中、単機で敵を撃ち倒す爽快感や、横移動と弾の発射だけというシンプルさでプレイのハードルの低さなどが挙げられています。
また、何度もリピートする要因として、攻略要素が入っていることではないでしょうか。時折出現するUFOは撃つごとに得点が変わります。一見ランダムに見えますが、実は最初は8発目、以降15発目でUFOを撃墜すれば最高得点の300点が得られるようになっていました。
さらに名古屋撃ちという技術も登場しました。敵の弾が1キャラ分空いたところから落下するため、敵キャラと密接すると弾に当たらないという仕様を利用したテクニックです。最後の1匹を10点インベーダーにすることで発生するレインボーなど、やり込む要素が入っていました。
名古屋撃ちやレインボーは開発者が想定していない、いわゆるバグが攻略要素になっており、偶然の産物と言えます。しかし、バグが攻略要素となるのは、のちのファミコンで裏技として昇華されました。『スペースインベーダー』は、現在でもゲームプレイの楽しみとなる要素がすでに組み込まれていたと言えます。
『スペースインベーダー』は一過性のブームとしての側面もあり、短期間で飽きられてしまいました。また、『スペースインベーダー』のヒットに追随するメーカーが増え、『スペースインベーダー』の亜流、コピー品が出回り、供給過多になってしまいました。
しかし、そのブームの中でデジタルゲームに関わったメーカーのいくつかが、オリジナルの新タイトルをリリースし、アーケードゲームというカテゴリーが確立していきました。このあたりからゲーム専門店がインベーダーハウスからゲームセンターへと昇格していくわけです。
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