なぜ、道玄坂のコンビニで火がついたのか 「お茶割り」が都市の一角で、若者に広がった背景:インタビュー劇場(不定期公演)(3/5 ページ)
宝酒造の「お茶割り」が都市部のコンビニで売り上げが伸びている。年配向けと思われがちな商品なのに、なぜ若者に支持されているのか。販売データと現場取材から、その意外な広がり方と背景を探った。
渋谷や新宿のコンビニで人気
土肥: お茶割りは関東でよく売れているということもあって、東京のコンビニが圧倒的に強いですね。渋谷や新宿の店舗が上位に並んでいますが、これはどのように見ていますか?
佃: 3年ほど前、少し気になる動きがありました。渋谷の道玄坂にあるコンビニで、よく売れていたんですよね。なぜ、その店だけ数字を伸ばしているのか。よく分からなかったので、現地で調査してみました。ですが、因果関係がよく分からなかったんですよね。
一過性のものかもしれないと考えていたのですが、その後も継続して売れている。やっぱり何か原因があるのではないかと思って、もう一度調査してみました。すると、若者が大きく関係していることが分かってきました。
道玄坂の店舗の近くに、ライブハウスがある。その会場で演奏しているバンドが歌いながら、お茶割りを飲んでいたんですよね。観客も、お茶割りを手に持って応援していました。というわけで、そのバンドがライブを行うときに、若い人たちがお茶割りを購入しているのではないか――。このような仮説を立てました。
土肥: 道玄坂のコンビニでは、どのくらい売れたのでしょうか?
佃: 正確な本数までは分かりませんが、一般的なコンビニの棚では、一列に10種類ほどの商品が並んでいます。缶チューハイの場合、人気商品で2本並んでいるケースが多いのですが、道玄坂の店舗では、お茶割りが棚一列を埋め尽くしていました。
土肥: 10本並んでいたということなので、人気商品の5倍ほど売れていたということですね。ライブハウスの近くの店舗では、お茶割りがよく売れていたそうですが、当時はかなり限られたエリアの話でしたよね。一方、直近のデータを見ると、ここ数年で若い世代の飲用シーンが広がっています。こうした変化を、どのように見ていますか?
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