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万博の好影響は今も…… 駅弁コラボや“酢飯”炊飯器 外食産業の未来を示す実験場に:長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/7 ページ)
万博でさまざまな「食」が展示されたが、終了後も多くのコラボや取り組みが継続している。
コト消費と手頃な価格で人気だった「宴」
大阪万博は総入場者数2901万7924人、一般入場者数2557万8986人を記録。開幕直後の4月は工期遅延や飲食価格の高さが批判を浴び、出足は鈍かったものの、SNSや報道でパビリオンの魅力が拡散されると来場者が増加。終盤は連日20万人超が来場する盛況ぶりとなった。
宴に足を運ぶと、まず2階へ案内された。ここには来場者参加型の体験スペースが設けられ、うどんの打ち方やお好み焼きの焼き方を学べる体験教室が行われていた。予約サイトが15分で埋まるほどの人気で、家族連れや外国人でにぎわっていた。
特に、うどん生地を練る工程の一部で、生地を足で踏んでコシを出す体験は、日常では味わいにくい手触りのある食体験として、子どもたちの心をつかんだ。また、インバウンド来場者にとっても、食文化そのものを体感するコト消費型観光として、価値ある体験となっていた。
1階のテークアウト専門フードブースには9つのブースが入居し、出店期間ごとに店舗が入れ替わる仕組みを採用。会期を通じて常設出店する企業もあれば、数週間の期間限定で出店するケースもあった。さらに、ビール中サイズが450円〜と、万博会場内では比較的手に取りやすい価格で提供していたことも、宴の活況の要因の1つであった。
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