万博の好影響は今も…… 駅弁コラボや“酢飯”炊飯器 外食産業の未来を示す実験場に:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/7 ページ)
万博でさまざまな「食」が展示されたが、終了後も多くのコラボや取り組みが継続している。
期間限定で出店した各社にも成果
期間限定で出店した各社も、その後につながる成果を残した。
4月の開幕から1週間、宴のフードブースに出店した「ラーメンまこと屋」を国内外で展開するマコトフードサービスは、「ノーポークノーラード」にこだわった3種のメニューを提供した。海外15店舗で累計2万食を突破し、一番人気の「煮玉子牛白湯(ノーポークノーラード)」は、国内では大阪万博限定のメニューだった。
4月は肌寒い日も多く、温まるラーメンは高い人気を集めた。また、豚肉がタブーとされるイスラム教徒も楽しめるこのメニューは、ラーメン店の海外展開における有効な選択肢の例を示したといえる。
5月と9月に2週間ずつ宴のフードブースに出店した千房も、大きな成果を得た。大阪万博向けに、テークアウトに適した春巻きタイプのスティック状お好み焼き「パリパリお好み焼スティック」や「濃厚ソース焼そばまん」を開発したことで、商品の幅が広がり、万博後にはコンビニでの販売というアイデアも生まれた。
関西を中心に回転寿司チェーンや海鮮販売店を70店ほど展開する大起水産は、宴のフードブースに5月12日〜6月1日に出店。辻学園や三幸学園などの調理専門学校と提携し、シャリの上にモンブランのようにサーモンクリームを絞る「サーモンブラン」を提案した。また、日本初の陸上養殖で育てたアトランティックサーモンや、陸上養殖の海ぶどうを使ったすし箱など、攻めた商品を販売した。また、9月13日〜10月13日には、ノルウェーのオーロラサーモンを使った、自分だけの箱ずしを作るイベントを実施。大阪の伝統的な郷土料理に触れる参加型の体験として、来場者の心をつかんだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
万博会場で「スカウター」? 警備スタッフが使っている“謎のグッズ”が生まれた背景
万博の警備でスタッフが使う機材が「スカウターみたいだ」と話題になっている。いったいどのような経緯で開発したのか。
万博で話題「動くごみ箱」、何がすごい? 実用化が進む「スマートごみ箱」の現在
万博で「動くごみ箱」が話題だ。すでに実用化している企業もいくつかあり、インバウンドの流入が多い自治体では導入が進むかもしれないが、課題もある。


