2015年7月27日以前の記事
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最大5000円で「行列をスキップ」して先頭に 飲食店ファストパス、誰が使っている?(4/6 ページ)

飲食店版ファストパス「SuiSui」の導入店舗がじわじわ増えている。これまでも類似サービスはあったが、どのような特徴があるのか? またどのような人がどのような理由で使っているのだろうか? 代表取締役の佐藤氏に取材した。

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店舗のチケット売り上げは約10万円に 最高単価は5000円

 チケットの価格設定は業態や店舗によって異なるが、現在の平均は900〜1000円。先述したように、イベントや人気IPなどとコラボしている店舗の場合だと一時的に5000円になるケースもあるという。

 「飲食店に入るのに追加料金は支払いたくないが、抜かされるのはモヤモヤする」という声もありそうに感じるが、意外とクレームにはつながっていないという。その消費者心理について、佐藤氏は以下のように説明する。

 「ユーザーインタビューを通して、日本人は待つことへの抵抗感が高くないことが分かりました。全店がSuiSuiを導入している『東京ラーメン横丁』で並んでいる人に話を聞いたところ、『30分は全然待てる。1時間でもギリギリ待てる』という声が意外と寄せられたのです。飲食店さんにSuiSuiの話をするとクレームを心配されるのですが、SuiSuiの利用率はランチなどのピーク帯で10%程度なので、SuiSuiのせいで普通に並んでいるお客さんが抜かされ続けるということは起こっていないと思います」


東京ラーメン横丁では全店舗で導入されている。画像は「豚山」の店舗用のSuiSui

 SuiSuiは都内の人気店や、主要都市でご当地グルメを提供する店舗での導入が進んでいる。利用者は観光客が中心だが、都内の人気ラーメン店などではビジネスパーソンの利用も目立つという。待ち時間を時給換算したときにチケット価格がお得であれば利用するというわけだ。


外国人観光客に向けたSuiSuiのポップ

 外国人観光客の利用も増えている。店頭のポップでSuiSuiを知り、その場でアカウント登録して使用する。チップ文化が浸透しているからか、外国人の中でも米国出身者の利用が多いという。

 店長が頻繁に変わりSuiSuiの運用が引き継がれなかったり、混雑していてSuiSuiに対応できなかったりする店舗を除くと、導入店舗でのチケットの平均売上は月10万円に上る。収入は、店の修繕費や人件費に充てられている。

 実証実験と丁寧なユーザーインタビューで消費者のニーズを捉え、順調に導入店舗数を伸ばしているSuiSui。佐藤氏は今後、どのような点が課題になると考えているのか。

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