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街中にじわじわ広がる「応援広告」の舞台裏 ファンが出資、“600万円のラッピング飛行機”まで登場(2/6 ページ)
韓国のK-POP文化から広がった「応援広告」が、日本でもじわじわと注目を集めている。ファン自身が資金を出して駅や街中に“推し”の広告を掲出することだ。
どうやって応援広告を掲載するのか
jeki応援広告事務局は現在、応援広告を掲載できる広告枠として1030枠を公式Webサイトに掲載している。駅構内のポスターやサイネージ、電車内広告、屋外ビジョンなどに加え、配信サービス、新聞、雑誌などへの掲載も募集している。
平均単価は13万円程度だが、JR東日本山手線の車体広告は2週間で660万円、東京新聞の朝刊の全面広告が100万円など(1月15日時点)、高額な広告枠もある。
企業向け広告枠と同じスペースを活用しており、応援広告でも企業の広告でも同じ料金体系だ。広告掲出の約4カ月前から、早い者勝ちで予約できる。
広告のデザインは申込者であるファンが制作する。実際に掲出されている広告を見ると、素人とは思えないほど完成度が高い広告が多いが、ファンコミュニティーの間でデザインが得意な人が制作を担当するケースが多いそうだ。
jeki応援広告事務局は、所属事務所や権利元との連絡、画像使用の許可取り、広告媒体社への審査などを代行する。
申し込みは個人ではなく、ファン団体に限定されている。主に、ファンが自発的に作った任意団体が対象だ。政治・宗教利用を避け、健全なファン活動として成立させるためのルールだ。2024年からはクラウドファンディングのサービスも開始し、高額な広告枠でも資金を集めやすい環境を整えた。
利用者の中心は20代後半〜40代だが、第1次韓流ブームを経験して韓国文化に詳しい年配の層など、幅広い利用があるという。
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