歌舞伎町の「ショートケーキ専門店」 夜営業だけなのに、なぜ1日150人も集客できるのか?(3/5 ページ)
東京の歌舞伎町で夜だけ営業する「ショートケーキ専門店」は、立地、商品、食べ方の全てがこれまでの「ケーキ店」とは異なる特徴を持つ。ショートケーキカンパニーはどのような店なのか?
「真っ黒なケーキ」で月商1500万円
ショートケーキカンパニーでは2種類の定番商品に加え、月替わり商品やパフェも用意している。ショートケーキはどれもジャージー牛乳の生クリームを使用しており、コクがありながらも食感は軽いのが特徴だ。
ケーキの直径は約10センチで、1人で食べきれるサイズ感を意識した。限定商品やパフェを展開することで、リピーターの来店動機づくりや、生クリームが得意ではない客の満足度にも力を入れている。
定番商品の「薔薇と苺のショートケーキ」(1300円)はフィリングにいちごのコンポートのほか、バラのジャムを加え、飽きの来ないおいしさを追求した。もう一つの定番商品「ルビーショコラショート」(1800円)は自然なピンク色とフルーティーな酸味が特徴の希少なルビーチョコを使用し、ミルクやダークチョコとは異なる味わいを意識した。
月替わりの商品にもこだわっている。1月の「抹茶ショートケーキ」(1900円)では、抹茶スイーツを取り扱う抹茶専門ブランド「千休」とコラボ。同ブランドの最高級抹茶と生クリームを組み合わせたほか、ケーキの上には抹茶クッキーや抹茶チョコレート、抹茶の生チョコレートをあしらい、抹茶づくしのケーキを開発した。
過去に最も反響が大きかった月替わり商品は、2024年8月に販売した「ブラックショートケーキ」(1800円)だ。竹炭を使った漆黒のショートケーキで、食欲が落ちる夏でも食べられるようにと塩味をベースに開発した。フィリングにはブラックベリー、ブルーベリー、カシスなどの黒系果実を使用。ケーキ業態では閑散期となる夏に最高月商1500万円を叩き出した。
月替わりケーキは「ブラックショートケーキ」や、米国発の真っ赤なケーキ「レッドベルベットショート」など、視覚的にインパクトのある商品が人気を集める傾向にある。逆に色が淡かったり、一般的なケーキとしては人気のあるフルーツが乗っていたりするものはそこまで人気にはならないという。
新商品のアイデアはどのように生まれているのか。「海外視察に行って現地で調査をしています。レッドベルベットも英国では普通にある商品ですが、日本にはありません。スポンジもクリームも真っ赤にしたケーキが食べたいとパティシエに伝えて、それを作ってもらっています。この前も社員旅行として韓国にカフェ文化を勉強しに行きました」
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