インタビュー
「布団のまま歩いているみたい」 相手にされなかった“着る暖房”は、なぜ売れたのか(5/5 ページ)
電気代高騰が続く中、発熱装置を使わず体温で暖まる“着る暖房”が支持を集めている。キャンプでの原体験から生まれ、顧客の声を反映し進化を重ねてきた「モモンガ」は、なぜ多くの人に選ばれたのか。
顧客の不満からシューズも開発
応援購入サービスを通じて寄せられる顧客の声を、製品にフィードバックする製造スタイルと、そのスピード感もファーブルの特徴の一つだ。
「モモンガから出る足が寒い」という意見が届いたことをきっかけに生まれたルームソックスシューズ(一般販売6400円)もその一例。「1年中モモンガのことを考えている“濃度の高さ”と、これまでいただいたお客さまの声が当社の強み」と坂井氏は語る。
大手メーカーが類似品を投入する可能性についても、坂井氏は大量生産・大量販売を仕掛けるにはリスクがあると指摘する。独特なフォルムが万人受けしない可能性もあり、大手は参入しにくい側面もある。
一方で、受注生産モデルには課題もあり、「欲しいときに買えない」状況が生じる。坂井氏は「日用品であれば在庫がないと困るが、モモンガは少し立場が違う。応援購入サービスの期間中に認知してもらい、シーズン中にお届けできるようにしたい」と説明する。
ファーブル社は、2月中旬からは別の応援購入サービス「machi-ya(マチヤ)」でプロジェクトをスタートする予定だ。「着る暖房」が、さらにどれだけの支持を広げるのか。
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