インタビュー
6万円で苦戦したのに、なぜ8万円でヒットしたのか イワタニが炊飯器の“居場所”を変えたワケ:インタビュー劇場(不定期公演)(5/5 ページ)
アウトドア向け炊飯器として登場し、6万円で苦戦したイワタニの炊飯器。機能はほぼ変えず、価格は8万円に引き上げた新モデルがヒットした。その背景には、用途や競合を見直し、商品の“居場所”を家庭に移した戦略があった。
ターゲットを年配層に
阿部: 数年前からお米の価格が上昇していて、昨年は「古古古米」が話題になりました。食べた人の中には、「もっとおいしいご飯を食べたい」と感じた人もいたはず。ただ、スーパーなどで並んでいる通常のお米は、高止まりが続いている。こうした環境の中で、「高いお米を購入しているんだから、おいしいご飯を食べたい」と思う人が増えているのではないかと。
そうした流れの中で、年配層ほど「ガスで炊いたご飯は、おいしかった」という記憶を持っていると考えました。なぜなら、子どものころ、家でガス炊きのご飯を食べていた経験があるからです。そこで、ターゲットを年配層に設定しました。
ただ、いまの住宅ではガス栓がないケースも多く、ガス炊きはハードルが高い。そこでプロゴハンなら、そのおいしさを手軽に楽しめる。この点をうまく伝えられれば、話題になると考えました。
土肥: 反響の数字を見ると、ターゲットにうまくササったというわけですね。アウトドア家電だった炊飯器を、家庭の日用品に引き戻した。つまり、“居場所”を変えたことで、誰向けの商品が明確になったわけですね。本日はありがとうございました!
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