インタビュー
40年続いた“社内のタブー”を破った シャウエッセン「夜味」は、なぜ売れたのか(5/5 ページ)
発売から40年。ウインナーは「朝食向け」という社内の常識を疑い、夜の食シーンに踏み込んだシャウエッセン「夜味」。ブランドの軸を守りながら、なぜ新しい需要を掘り起こすことができたのか。その舞台裏を追った。
次なる挑戦
今後の展開として、「シャウスライス3連」(希望小売価格356円)などの派生商品を広げ、売り場を拡大していく方針を示す。シャウスライスは、シャウエッセンの肉を使ったハムのようなスライス商品だ。ウインナー売り場だけでなく、ハム売り場でも認知を広げる狙いがある。
1985年の発売から長年続くブランドゆえに、岡村さんは「守るべきところはしっかり守って、シャウエッセンらしさは忘れずに、若年層にも支持してもらえるような展開をしていきたい」と語る。
海外展開にも力を入れており、現在はシンガポール、ベトナム、米国で販売中だ。海外ではシャウエッセンの認知度がまだ低いため、「夜味でやっているようなSNS展開を海外でも行えれば」と岡村さんは期待を込める。
長く続くブランドには、社内の「当たり前」があるが、それが顧客の実態と合っているとは限らない。日本ハムは、そのズレを可視化し、夜味のヒットにつなげた。2030年に売上高1000億円という目標への道のりは険しいものの、夜市場の開拓は、その実現に向けた一歩となった。
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