無料の食堂、24時間ジム、社内託児所──GMOがこれほどにまでオフィスに投資するワケ:オフィス探訪(2/3 ページ)
無料の食堂に24時間使えるジム、カフェや仮眠スペースまで──。GMOインターネットグループは、なぜここまで働く環境づくりにこだわるのか。従業員の声を起点に進化し続けるオフィスの戦略を取材した。
“持ち帰り用”の食事も提供 働き方に合わせた社員食堂
16階には大規模な社員食堂「GMO Yours」をフロア一面に構える。第1本社にも同様の食堂はあるが、外部から調達するケータリング形式。一方、第2本社では厨房を構えているため、作りたての食事を食べられる。GMOが掲げる「健康経営」を体現する取り組みの一つで、栄養バランスのよい食事を無料で提供する。
従業員は2週間ごとに5食の権利が与えられ、好きな曜日に予約できる。山本氏は「食堂は非常に人気があり、常にキャンセル待ちの状態」と話す。
最近では、従業員から「持ち帰りたい」という要望が高まり、食事の持ち帰りサービス「GMO Yours おうちごはん」の販売も始めた。忙しい一人暮らしの従業員などから反響が高く、売り上げも好調だという。
フードロスの観点から、14時以降はフリータイムとして予約なしでも利用できるようにした。その結果、廃棄食材はほぼないという。なお、予約時間を超えても現れない従業員には、ペナルティとして5食の権利を3食に減らすなどの対応を取っている。
「GMO Yours」には4面のロールスクリーンを設置。イベント時に活用している。エンジニア向けのイベントや記者会見に加え、お花見やクリスマスなどの季節性のあるものも開催している。
毎週金曜の夜は、社内懇親会である「Barタイム」を開催。参加者は常時700人程で、夏祭りなどのイベントを開催した際は1000人にも及ぶ。基本はアルコールを含むドリンクは飲み放題で、食事も食べ放題だ。グループ従業員だけでなく、取引先を招くこともでき、ここでのコミュニケーションは「多大なシナジー効果がある」と佐山氏は力強く語る。
「GMO Yours」内には、書籍が並ぶ「GMO Library」も併設。柱ごとにテーマが変わり、アート、マーケティング、旅、食、漫画まで多様なジャンルの書籍を用意している。従業員はランチを食べながら本を楽しめるほか、貸出しもしているので気に入った本は自宅で読むことができる。
聞けば『情熱大陸』に出演した経験を持つブックディレクターの幅允孝氏に本を選んでもらったという。
グループ総務部 福利厚生チーム マネージャーの新里篤子氏は「仕事に関するインスピレーションが湧いてもらえれば」と「GMO Library」に期待を込める。
窓側には、半個室の1人用ソファ席を数多く設置。このゾーンは「GMO Siesta」と呼ばれ、仮眠を取れるスペースだ。昼休憩時はこのスペースが従業員でいっぱいになるという。
付近にはカフェスペースもあり、従業員が自由に食べられるパンや菓子などの軽食メニューを常備している。
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