コラム
なぜロッテリアは消え、ドムドムは残ったのか ハンバーガー市場で分かれた2つの道(1/6 ページ)
飽和するハンバーガー市場で、中小チェーンの戦略が二極化している。ブランドと物語を守り、コアファンの支持で生き残るドムドム。一方、ロッテリアはゼッテリアへ転換し、効率重視の道を選んだ。対照的な2社の選択から、外食業界の現在地を読み解く。
本連載について:
都市ジャーナリストでチェーンストア研究家の谷頭和希氏が、現代のビジネスシーンを深く掘り下げる。都市再開発の成功例や課題、企業戦略の変化、消費者文化の進化に注目し、表面的な現象だけでなく、その背後にある背景を探る。日々変化する消費トレンドを通じて、社会や企業の動きに迫り、これからのビジネス環境や戦略について考えさせられる視点を提供していく。
このところ、「ゼッテリア」が話題を呼んでいる。
大手ハンバーガーチェーンである「ロッテリア」が外食大手「ゼンショーホールディングス(HD)」に買われて以後、順次その店舗を「ゼッテリア」に変えているのだ。
この動きは数年前から行われていたが、文春オンラインでの記事を皮切りに、Webメディアや新聞社などが一斉に取り上げ、一気に「ゼッテリア」の認知度が高まった。
しかし、ハンバーガーチェーンに関するニュースは、これだけではない。例えば、日本最古のハンバーガーチェーンとして知られる「ドムドムバーガー」はMBO(経営陣による買収)を行い、「ドムドム」の名前を残したまま、経営陣による運営を続けるという。
実は、このドムドムバーガーとゼッテリアの動きは、現在のハンバーガー市場における「生き残り方」をよく表している。簡単にいえば、「効率化」か「推し活化」である。
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