著作物をAIが無断学習、訴訟相次ぐ ニューヨークタイムズやディズニー、ハリポタ出版社の対応は?(1/4 ページ)
2025年、国内における紙出版市場は初めて1兆円を下回った。一方、米メディアではAIを活用して数百億円規模の収益を確保する事例もある。AI時代にメディアが稼ぐ道を探る。
メディア企業による、AI企業を相手取る訴訟やライセンス交渉が相次いでいる。
米紙「ニューヨークタイムズ紙」は2023年、対話型生成AI「ChatGPT」を開発する米OpenAIと出資元の米Microsoftを提訴。自社コンテンツが無断で学習に利用されたと主張した。さらに2025年にはAI検索エンジンのPerplexity(パープレキシティー)に対しても著作権侵害で提訴している。
AIを開発する米Anthropic(アンソロピック)がAIの学習に海賊版の書籍を使い著作権を侵害したとして米作家らに訴えられた集団訴訟では、15億ドルを支払うことで和解することに合意した。
一方、米国の大手掲示板型ソーシャルニュースサイト「Reddit」は、OpenAIやGoogleとライセンス契約を締結。ユーザーが投稿したコンテンツをAIモデルの学習に利用できるようにした。年間約200億円規模の価値があると推定されている。
エンターテインメント分野でも動きは活発だ。米ウォルト・ディズニーは、OpenAIに10億ドルを出資し、主要キャラクターの利用を含む3年間のライセンス契約を結んだ。『ハリー・ポッター』などを出版する英出版社Bloomsbury Publishingも、得られた収益の約2割を著者に還元するといった契約をGoogleと進めているという。
こうした状況について、電子出版制作・流通協議会(電流協)のセミナーで、コンテンツ制作会社コンテンツジャパン(大阪市)の堀鉄彦代表取締役に話を聞いた。
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